オープニングタイトル
「まったく、はらが立つっちゃ!」。カッパさんがおこりながら、かんばんを立てています。そこへ、がんこちゃんたちがやってきました。「カッパさん、これなあに?」ときくと、『ゴミすてきんし』のかんばんだといいます。ドーナツぬまのほとりにだれかがこっそりゴミをすてたので、ゴミをすてるなというかんばんを立てていたのです。「カンバン?」とリアン。「この子はだれだっちゃ?」とカッパさんがきくので、がんこちゃんはリアンをしょうかいしました。「カッパサン? ハーイ、カッパサン! アイムリアン。ナイストゥーミーチュー!」。みんなは、かんばんをつくるのを手つだうことにしました。
「このかんばん、なんか地味(じみ)じゃねえか?」とバンバン。カッパさんはいろいろな色(いろ)のペンキを用意(ようい)していました。「ワーオ! …! レッツ…!」と大よろこびのリアン。まずはカッパさんのお手本。白いペンキをぬりました。「わあ~!」とよろこぶみんな。リアンも「カッパサン、…!」と、青い色をぬりたそうです。「リアンもぬってみるっちゃよ」といわれ、「オーケイ? サンキュー…! ブルー、ブルー、ブルー♪」。うれしそうに青い色をぬりました。「オレも!」。「あたしも!」。ペンキのとりあいになるバンバンとがんこちゃん。そこにリアンが、「ウェイ…、…トゥーミー!」。
「ガンコ、…!」とリアンがなにかいいます。「え? こっちに上がるの?」。がんこちゃんは右の岩(いわ)の上に上がりました。つづいて「バンバン、…!」といわれ、「おいら、こっち?」とバンバンは左の岩の上に。「ガンコ、…カラー…イエロー? オア、ピンク?」とリアン。「ピンク! あたし、ピンクがいい!」とがんこちゃん。「オーケイ、ピンク。ヒア…」。リアンはピンクのペンキをわたします。「ピンク、ピンク、ピンク~♪」。ピンクをぬったがんこちゃんが「どう?」ときくと、「グー!」とリアン。「え? グーってなに?」。さらに「ユーアー…グー…」といわれ、「ああ、じょうずってこと? あは、あははは」。
「オーケイ! バンバン、…カラー…?」。リアンがバンバンにききました。「えーと、おいらは、みどり!」とバンバン。「ミドリ? ミドリイズブラック?」とリアン。「ちがうちがう」。「グリーン?」。「おー、それそれそれ!」。「オー、ミドリイズグリーン。ヒア…」とリアンはみどりのペンキをわたします。「ぬるぞ~! みどり、みどり、みどり~♪ どうだ?」ときくバンバンに、「グー!」とリアン。つづいて「ツム、ワッカラー…?」ときかれ、ツムちゃんは「なに色(いろ)にしようかしら…」とまよっています。「うんうん。あとはたのんだっちゃよ」と、カッパさんはドーナツぬまにもどりました。
しばらくして…。ぬまから顔(かお)を出したカッパさん、「な、な、なんだっちゃ、こりゃ~!」とびっくり。かんばんはめちゃくちゃな絵(え)になっていました。「オー、カッパサン、ルック! …カンバン…?」とごきげんなリアン。「おめえら、なにやってんだ! これじゃ、なんのかんばんかわかんないっちゃよ!」とおこりだすカッパさん。「だめなの?」、「すごくかっこいいけどな」。でも、『ゴミすてきんし』のマークもぬりつぶされていたのでした。「オー、カッパサン、…?」。リアンだけはうれしそうにとびはねています。「なにをいってるっちゃ? ぜんぶかきなおしだっちゃ~!」。「ごめんなさい」と、がんこちゃんたちはあやまりますが、リアンだけは「…グレイト!」とごきげんでした。