オープニングタイトル

「ツムちゃーん、あそぼー！」。がんこちゃんたちがツムちゃんのおうちにやってきました。「みなさん、いらっしゃい」とツムちゃんのお母さん。「こんにちは！」、「コンニチワ！」。お母さんに「この子もおともだち？」ときかれ、「この子はリアンくん。リアンくん、わたしのお母さん」とツムちゃんがしょうかいします。「オカーサン？　…ハーイ！　アイムリアン。ナイストゥミーチュー！」。ツムちゃんとお母さんはクッキーをつくっているところでした。「クッキー？　ワーオ！」と大こうふんのリアン。「みんなもいっしょにクッキーをつくりましょうか」とお母さんがいったので、「やるやる～！」とみんなも大よろこびです。

お母さんがみんなにクッキーの生地（きじ）を見せます。「これをすきな形（かたち）に“かたぬき”していくの」。いろいろな型（かた）で、クッキーの生地に形をつけるのです。「こうやって…」。ツムちゃんがハートの形にかたぬきしました。「ワーオ！」。「わお、おもしろいね！」。がんこちゃんは星（ほし）の形をつくります。「こうやってと…。見て見て、星の形！」。「ほんとだ。ハハ、おもしろいなあ」。リアンも「ワーオ、スター！　…？」とよろこんでいます。「リアンくんもやりたいの？　どの形がいい？」とツムちゃんにきかれ、リアンが型をえらびます。「オー！　アイライク…！」。リアンがえらんだのは…。

「フィッシュ！」。魚（さかな）の形（かたち）でした。どんどんかたぬきしていくリアン。すると、「おいリアン。おいらにもやらせてくれよ」。バンバンがリアンとけんかになり、型（かた）をおとしてしまいました。「あ、ごめん…。ほら、これ」。あやまるバンバンに、「サンクス」とリアン。「テンク？」。「イエス。…バンバン」。「なにいってんだかよくわかんない」。リアンは「ネクスト…」と、バンバンにいろいろな型を見せます。「え、やっていいの？　どれにしようかな」。リアンがえらんだのは、「あ、おいらのぼうしだ！」。バンバンのぼうしの形でした。「ありがとな、リアン」。「ユアウェルカム。ハハハ！」。

みんながかたぬきしたクッキー生地（きじ）がトレイにならべられました。「みんな、じょうずにできたわねぇ。あとは、やいたらかんせいよ」とお母さん。「たのしみだね～」。「早くたべたい～」。みんなわくわくしています。お母さんがトレイをオーブンに入れます。「おいしくやけるかしら」とツムちゃん。「ツムちゃんもがんばったから、きっとおいしくやけるわよ」とお母さん。「うふふ。たのしみだわ～」。そんな二人を見ていたリアンが、「…マミー」とつぶやきました。ふるさとのママのすがたがうかんできます。『リアン～』。

「チン！」。クッキーがやきあがりました。「さあ、めしあがれ」とお母さん。「いただきま～す！」。みんなおいしそうにたべはじめます。「よかったわね、ツムちゃん」。「うん」。そんな二人を見てなきそうになっているリアンに、がんこちゃんが気がつきました。「あれ？　どうしたの、リアンくん？」。すると、「ブワァー！」。とうとうリアンは大なきしはじめました。「ええっ！　なんでなくの？！」とびっくりするがんこちゃん。「そうだよ。ほら、リアン。クッキーうまいぞ。ほら、くえよ。な、うまいだろ？　だから、なきやめって！」とひっしになぐさめるバンバン。でも、「マミ～～！」と大なきするリアンです。