オープニングタイトル
がんこちゃん、バンバン、ツムちゃん、リアンが、サッカーをしてあそんでいます。リアンがけったボールをうけようとしたバンバンは、からぶりしてひっくりかえってしまいました。「リアンのボールはけりにくいんだよな…」とバンバン。「リアンくんはサッカーもうまいのね」、「すごいね、リアンくん」とツムちゃんとがんこちゃん。「なんだよ、リアンばっか…」とバンバンはおもしろくありません。「リアン、いくぞ!」。バンバンがけったボールをうけとめると、リアンは「シュート!」と、おもいっきりけりかえしました。するとボールは、「ドーン!」とバンバンのあたまにめい中!
「うぅっ、うううっ…」。たおれこむバンバン。「バンバン、…オーケイ?」。あわててかけよるリアン。「バンバン、だいじょうぶ?」。がんこちゃんたちもかけよります。すると、「いててて」となんとかおきあがったバンバンのあたまには、大きなたんこぶができていました。「オーノー! アイムソーリー。ソーリー…」とリアンはなきだしてしまいます。するとツムちゃんが、「そうだ! お母さんが、たんこぶはひやしたほうがいいっていってたわ」といいました。そこでツムちゃんとがんこちゃんは、いそいでお水をくみにいきます。
「アイムソーリー。ソーリー…」。リアンはまだないています。「ソーリーってなんだ? あぁ、あやまってんのか」とバンバンは気がついて、「もう平気(へいき)だって」といいます。でもちょっとリアンがたんこぶにさわっただけで、「いてーっ!」ととびあがりました。「オー、ソーリー!」。リアンはたんこぶにいきをふきかけてひやそうとします。「あー、それ気もちいいな」とよろこぶバンバン。そこで、手であおいでもっとひやそうとするリアン。「ああー、それも気もちいい~」。ところがリアンの手がたんこぶにあたってしまい、「いてえーっ!」ととびあがるバンバン。そのとき、リアンはひらめきました。
「オー! …アイスクリーム!」。リアンはバッグのレバーをおしてアイスクリームを一本とりだして、葉(は)っぱをまきつけます。「なんだそれ? アイスでなにすんだよ。やめろって!」というバンバンですが、たんこぶにアイスクリームをあてられると、「ひゃー、つめてえ! けど、気もちいいな~」。リアンに「グー?」ときかれ、「う~ん、グーだ~」と気もちよさそうです。「ありがとな、リアン。あ~ぁ。サッカーでもかなわないし、おいらカッコわるいよなぁ」とバンバンはつぶやきました。バンバンのことばがわからないリアンが「バンバン、グー?」ときくと、「おぉ、グーだぞ、グー!」とよろこぶバンバンです。
そこへ、がんこちゃんとツムちゃんがもどってきました。「ハアハアハア…。バンバーン、お水もってきたよー!」。ところが、「あれぇ?」。バンバンとリアンは二人でたのしそうにアイスクリームをたべています。「やっぱりうまいなぁ、リアンのアイス。グーだよ、グー!」。がんこちゃんたちに気がついたバンバンが、「おぉ、なんだ? がんこ、ツム、おそかったな」といいます。「えっ? バンバン?」、「もうだいじょうぶなの?」といわれ、「あ? なにが?」とバンバン。「『なにが?』じゃないよ! バンバン、たんこぶは?」とがんこちゃんがきくと、「おー、あんまりおそいから、たんこぶ、ひっこんじゃった」。