チャプターあらすじを読む
オープニング
ないようを読む

(オープニングタイトル)

scene 01おもちゃ屋のマモルと、ロボットのカンリ
ないようを読む

ここは、とある町のおもちゃ屋(や)さん。「あー、もうそんなきせつか~」。店長(てんちょう)のマモルが、うちわをあおぎながらつぶやきました。「マモル、どうしたの?」とカンリ。「いや~、夕方(ゆうがた)でもあつくなってきたなぁとおもってさ。夏(なつ)のおとずれをかんじてたのよ」とマモル。するとカンリは、「え、そうかな?」と手をなめて上にのばし、「今日(きょう)の気温(きおん)はきのうとくらべてマイナス2℃(ど)。そんなにあついとはいえないよ」といいました。「カンリ、わかってないなぁ。そういうことじゃなくて体感(たいかん)のはなし。夏は体(からだ)でかんじるんだよ」とマモル。

scene 02もしかしてキキが熱中症?
ないようを読む

そこへキキがやってきました。「どうしたの? ぐあいでもわるいの?っ」。「うん…今日(きょう)はなんだかつかれたし、気分(きぶん)がわるいの」とキキ。「もしかして熱中症(ねっちゅうしょう)なんじゃないの?」とマモル。いそいでつめたい水をのませました。「熱中症って、すごくあつい日になるんだよね。今日はそうでもなかったけど」とキキ。「なにがげんいんなんだろう。キキがどんな一日をすごしていたのか、ふりかえって見てみよう。カンリ、よろしく」とマモル。「まかせて。ジャーン!」。カンリがキキカンリスコープをとりだしました。「それじゃいくよ! メガネダーイブ!」。

scene 03“キキカンリスコープ”でキケンをふりかえる
ないようを読む

キキカンリスコープをのぞくと、キキの学校が見えました。「今日(きょう)は校庭(こうてい)であそんでたんだ」とキキ。やすみ時間(じかん)のようです。つぎはおひるやすみ。みんなでボールあそびをしています。「たのしそう~」とカンリ。そしてかえりの時間。「かえりの時間も外(そと)であそんだんだね」とカンリ。「それにしてもずっと日なたであそんでるなぁ」とマモル。「かげふみだから、かげが出てないとおもしろくないんだもん」とキキ。二人のともだちは水をのんでいます。「水分(すいぶん)ほきゅうはだいじだよねぇ」とマモル。「あれ? キキはのまないの?」とカンリが気づきました。

scene 04水をのんでいなかったキキ
ないようを読む

「それにしてもキキ、ぜんぜん水のんでなかったじゃん!」とマモル。「しっかり水分(すいぶん)ほきゅうしないと!」とカンリもいいます。「はーい。でもどうして水をのまなきゃいけないの?」とキキ。「それは熱中症にならないためだよ」とマモル。「どうして水をのまなかったら熱中症になるの?」とさらにたずねるキキ。「そ、それはあれだよ。水がないとほら…ふらふら~って、なぁ?」。「そ、そうそう。ほら、体(からだ)がふらふら~ってなるんだよね。ね?」とカンリ。「え~? なんだかよくわかんないよ」とキキ。「たしかに。外(そと)であそんでるだけで、なんでびょうきになるのかなぁ?」。「う~ん」。

scene 05どうして熱中症になるの?
ないようを読む

「よし、先生にきいてみよう。ポチッ」。カンリがリモコンのスイッチをおしました。モニターにあらわれたのは、熱中症にくわしい三宅康史(みやけ・やすふみ)先生です。「先生、熱中症ってどんなびょうきなんですか?」とキキがたずねると、「熱中症は、体(からだ)に熱(ねつ)がこもってちょうしがわるくなること。たとえば、気もちわるくなったり、頭(あたま)がいたくなったり、はき気がしたりします」と三宅先生がいいました。「体があつくなりすぎるときけんなのか…」とマモル。「熱中症で注意(ちゅうい)しなきゃいけないのは、『かんきょう・からだ・こうどう』の三つです」と三宅先生がいいます。

scene 06温度のたかい『かんきょう』に注意
ないようを読む

「『かんきょう』というのは、たとえば地面(じめん)がひじょうにあつくなるので、頭(あたま)のいちがひくい子どもたちは、熱(ねつ)をたくさんうけてしまう。ほかにも、風(かぜ)がないとか、しつどが高いとかいったかんきょうも注意(ちゅうい)がひつようです」と三宅先生がいいます。「キキがあそんでいた校庭(こうてい)はあつそうだったね」とマモル。「よし、地面の温度(おんど)を見てみよう。赤いところは、とくに温度がたかい場所(ばしょ)だよ」とカンリ。モニターで見て、「わたしがあそんでたところ、すごく温度がたかい!」とキキはびっくり。「気がつかないうちに、きけんなかんきょうにいたんだね」。

scene 07『からだ』のじょうたいにも注意
ないようを読む

「『からだ』のじょうたいにも注意(ちゅうい)するひつようがあります」と三宅先生。「かぜをひいているとき、よくねむれなかったとき。そういったときには、体(からだ)は熱(ねつ)によわくなります。じつは、朝(あさ)ごはんをたべないのもきけんなんです」といいました。「え? 朝ごはんが熱中症にかんけいあるの?」とキキはまたびっくり。「ぼくたちは、夜(よる)ねてから朝まで、なにものんだりたべたりしません。でも、そのあいだもおしっこはつくられているので、朝は、水分(すいぶん)も塩分(えんぶん)もたりないじょうたい。ですから、朝ごはんをたべることはだいじなんです」と三宅先生。

scene 08あつさから身をまもる『こうどう』を
ないようを読む

「さいごに、『こうどう』にも注意(ちゅうい)しましょう。はげしい運動(うんどう)や長(なが)い時間(じかん)の運動。とちゅうで水分(すいぶん)をとれないようなときには注意がひつようです」と三宅先生。「熱中症をふせぐためにふだんからこころがけることはありますか?」とマモル。すると、「あつさから身(み)をまもる行動(こうどう)をとりましょう。すいとうに水。できれば大きなすいとうに氷を入れておく。そして塩分(えんぶん)。しおあめなどももちあるきましょう。つよい日ざしが頭(あたま)にあたると熱中症のきけんせいがたかまります。すずしいふくそうをし、ぼうしで日ざしをさけましょう」。

scene 09おたがいに気をつけて熱中症をよぼうしよう
ないようを読む

さらに三宅先生は、「顔(かお)が赤いとか、つらそうだとか、ぎゃくに顔が青い、元気(げんき)がない、まわりにそういった子どもがいたら、声(こえ)をかけたり、大人の人にしらせたりしてください。熱中症にならないようにおたがいに気をつけて、気くばりをすることが、熱中症よぼうにはだいじです」といいました。「外(そと)であそぶときは、自分(じぶん)のことも、おともだちのことも、しっかり見ておこうね」とマモルがキキにいいます。「こんどからは気をつけるよ」とキキ。「先生、ありがとうございました」。

scene 10熱中症のキケンを見つけよう!
ないようを読む

「熱中症のキケンを見つけよう! キキカンリ・チェック! ここにはどんなキケンがかくれているかな?」とカンリ。公園(こうえん)で子どもたちがあそんでいる場面(ばめん)を見せました。「かげがないところはあつそう!」とキキ。「なんだかつらそうにしている子がいるよ。『だいじょうぶ?』って声(こえ)をかけてあげなきゃ」とマモル。すると、「キキ、マモル、ナイスチェック! ほかにもどんなキケンがあるかな? みんなもチェックしてみて!」とカンリ。

scene 11ともだちどうしでチェック!
ないようを読む

「水をのむのをわすれちゃうから、こんどからはともだちどうしでチェックするね」とキキ。「体(からだ)のちょうしがわるくても自分(じぶん)では気づきにくいから、ともだちのことをしっかり見ておこうね」とマモルがいいます。「よし、じゃあぼくは、マモルのことをしっかり見ておこう」。カンリがじっとマモルを見ます。「じゃあ、カンリのこともしっかり見ておくね」。マモルもカンリをじっと見ます。「ぼくはロボットだからだいじょうぶだよ」とカンリ。「そうかぁ。でも、しっかり見ておくね」。「ちょっと、そんなにちかくで見られたらはずかしいよ~」。「二人とも、なかよすぎ」とあきれるキキでした。

キキとカンリ
熱中症(ねっちゅうしょう)のキケン
夏になる前から発生する熱中症。そもそも熱中症ってどんな病気?熱中症になるリスクが高まる要素とは?熱中症を知り、対策を立てる方法を大人と子供でいっしょに考える。

クリップ

教材きょうざい資料しりょう

教材・資料(先生向け)

配信はいしんリスト

今年度こんねんど放送ほうそう

その放送ほうそう