チャプターあらすじを読む
scene 01今回は、「表とグラフで表現する」
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「しらべる、まとめる、つたえる」。三つの言葉の最初の文字をつなげると、“しまった!”となる。――「よく来たな。今日は諸君(しょくん)に、情報(じょうほう)をうまくまとめる技(わざ)をさずけてやろう」。デーモン閣下(かっか)の登場です。「今回は、表とグラフで表現(ひょうげん)する技だ。諸君も、調べた情報を表やグラフにしたことがあるのではないかな? これらを使うと、数字などの情報を人にわかりやすく伝えることができる。まずは、表とグラフを作るための調査(ちょうさ)に行ってもらおう!」。

scene 02『乗用車は何色が多いか』
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今回のテーマは、『乗用車は何色が多いか、色別に表やグラフにまとめる』。街を走る乗用車の色を調べて、色別に表やグラフにまとめてもらいます。挑戦(ちょうせん)するのは、サヤカ、ミキ、カイセイの3人。3人がやってきたのは、たくさんの車が通る東京・渋谷の道路。ここで車の色を数えます。調査(ちょうさ)スタート! 「赤、赤、青…」。ミキが車の色を伝え、サヤカとカイセイがタブレット端末(たんまつ)で数を足していきます。「灰、白、白、オレンジ…」。次々に色を言っていくのもけっこう大変なようです。数え始めて一時間。ここで終了(しゅうりょう)!

scene 03「全国」と「渋谷」の二つのグラフを作る
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調べた情報(じょうほう)を表にします。渋谷を走る乗用車の数が色別にまとめられました。「ここからが本題だ。ここに全国の車の色の情報がある。全国と渋谷の二つの表からグラフを作り、車の色の割合(わりあい)をくらべるのだ。ちょっとむずかしいぞ」とデーモン閣下。車の色の割合、たしかにむずかしそうです。たとえば渋谷の表を見ると、全体で956台。そのうち黒い車はおよそ304台…。3人はさっそくグラフ作り。どんなグラフにするか、それぞれ考えます。サヤカはコンパスを使って円グラフをかくようです。カイセイは電卓(でんたく)を使って何度も計算しています。それぞれグラフをかきあげて、完成!

scene 04目もりが合わない、記入もれがある
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ミキは棒(ぼう)グラフです。グラフを二つならべてみると、「全国」のグラフは縦軸(たてじく)の真ん中あたりが「1000万台」の目もり。しかし「渋谷」のグラフは、同じところが「224台」の目もりになっていました。数がちがいすぎてくらべにくくなっています。サヤカは円グラフ。でも「渋谷」のグラフがどっちなのかわかりません。カイセイも円グラフです。ところが「渋谷」の円グラフは、2か所に車の色が書いてありません。さらに「全国」のグラフは、1か所何も書いてないところが。

scene 05グラフ作りをふりかえってみると…
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3人はグラフ作りをふりかえってみます。ミキの棒(ぼう)グラフを見てみると、「このグラフじゃ割合(わりあい)がわかんないね」とサヤカ。カイセイも「どれが一番かっていうのはわかるけど、全体の何パーセントかというのは棒グラフではわからない」と言います。すると、「その通りだ。だがそれ以前の問題もあるのではないか?」と閣下。そう言われ、「表題が書いてない」とサヤカが指摘(してき)しました。「数字に集中しちゃって、数字書いたらもう終わったみたいな」とミキ。しまった!

scene 06ポイントその(1) タイトルや単位などの情報を記入する
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「次からは、こんな『しまった!』なことにならないよう、吾輩(わがはい)がポイントを三つさずけよう」とデーモン閣下。ポイントその1.タイトルや単位などの情報(じょうほう)を記入する。3人のグラフを見てみると、全員タイトルがありません。これでは何についてのグラフなのかまったくわかりません。サヤカのグラフはさらに、割合(わりあい)を表す数字も記入されていません。グラフのタイトルや項目(こうもく)、単位、数字など、必要な情報をもれなく記入しましょう。

scene 07ポイントその(2) 数値をまちがえないように確認する
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ポイントその2.数値(すうち)をまちがえないように確認(かくにん)する。カイセイのグラフを見てみると、表には「合計956台」。ところがグラフには「1056台」? 写しまちがい? それとも計算まちがい? 表やグラフで数字を写す場合はとにかく慎重(しんちょう)に作業しましょう。たとえば横の線に定規(じょうぎ)をあてることで、まちがいをふせげます。数字をあつかうグラフは、正確(せいかく)さが命です。

scene 08ポイントその(3) 何を伝えたいのかを考えてグラフを選ぶ
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ポイントその3.何を伝えたいのかを考えてグラフを選ぶ。グラフには、表す内容(ないよう)によって得意、不得意があります。渋谷の街を走る車は何色が多いのか。その台数を割合(わりあい)で見る場合、円グラフを使えばよくわかります。しかし、「全国」の円グラフとならべて見たときは、くらべる項目(こうもく)の位置がずれたりしてよくわかりません。円グラフはグラフどうしでくらべるのが不得意なのです。そこで便利なのが、帯グラフ。帯グラフも「渋谷」の車の色の割合がよくわかります。さらに、「全国」の数値(すうち)を帯グラフにしてならべると、割合のちがいもよくわかるのです。

scene 09もう一度チャレンジ
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ポイントをふまえて、みんなで再挑戦(さいちょうせん)。3人で作業を分担(ぶんたん)して帯グラフを書いていきます。サヤカは表に定規(じょうぎ)をあて、数字を読み上げて確認(かくにん)。カイセイは情報(じょうほう)をていねいにグラフに書きこんでいきます。さらに、ミキが数字を確認。最後に帯グラフを色でぬりわけ、タイトルをしっかり書きこんで、完成です! グラフを見ると、ひと目で割合がわかります。渋谷では黒が31.8%、全国では黒は14.3%。渋谷では白が23.4%、全国では白は47.4%です。「渋谷では黒が多かったけど、全国的には白がいちばん多いんだね」とサヤカ。「できた~!」。OK!

scene 10ひと目で数字の情報が伝わる
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「ひと目見て数字の情報(じょうほう)が伝わる表やグラフは、とても便利なものだ。ちなみに、今、吾輩(わがはい)の心をしめていることを円グラフで表してみたぞ」。閣下は円グラフを見せます。「金やテレビのことが気になるところなど、まあ、諸君(しょくん)と変わらんな」。閣下はそう言って消えていきました。

しまった!~情報活用スキルアップ~
表とグラフで表現する
自分の頭の中にある考えを整理(せいり)して説得力(せっとくりょく)を持たすには?デーモン閣下が、その技を伝授してくれます。

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