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scene 01世界で起きている“環境問題”
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家やマンションをたてるために切りくずされた山。山のすがたはもう元にはもどりません。工場や車からの排気(はいき)。空気がよごされます。いま、わたしたちのくらしが自然(しぜん)に負担(ふたん)をあたえることが、大きな問題になっています。「世界では“環境(かんきょう)問題”とよばれるいろんな問題が起きているんだ」とドスル。「たとえば、日本には90000種類(しゅるい)以上(いじょう)の動物や植物がくらしている。そのなかのなんと3772種類の生き物が、絶滅(ぜつめつ)のおそれがあるという『絶滅危惧種(きぐしゅ)』に指定されているんだ」。「えーっ、どうして?」とおどろくコスル。

scene 02瀬戸内海の干潟にすむカブトガニ
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瀬戸内海に面した広島県。潮(しお)が引くとすがたをあらわす「干潟(ひがた)」が見られます。多くの生き物がくらすその干潟に、絶滅(ぜつめつ)があやぶまれる貴重(きちょう)な生き物がいます。生物学者の大塚(おおつか)さんが干潟の調査(ちょうさ)をしていました。「いました。野生のカブトガニの幼体(ようたい)です」。絶滅危惧種(きぐしゅ)のカブトガニ。2億(おく)年前から、今とほとんどかわらないすがたでくらし、“生きた化石”ともよばれています。

scene 03干潟がないと生きていけない
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50年ほど前には、瀬戸内海各地(かくち)の干潟(ひがた)で大きなカブトガニがたくさん見られました。しかしいま、その数が激減(げきげん)し、大きく成長(せいちょう)したカブトガニはほとんど見られないといいます。「生息している干潟がうめたてられてしまったことが大きい」(大塚さん)。瀬戸内海では、この100年でおよそ半分の干潟がうめたてられ、カブトガニのすむ場所がうしなわれてしまったのです。「干潟がないとカブトガニも生きていけない。いま保全(ほぜん)活動をしないと、日本から絶滅(ぜつめつ)した動物と同じ道を歩むのではないか」(大塚さん)。

scene 04“ほったらかし”という問題
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「こうしているあいだにも、わたしたちのまわりでくらす生き物が絶滅(ぜつめつ)しちゃってるかもしれないんだね。どうしよう~」と頭をかかえるコスル。するとドスルが、「頭をかかえるのはまだ早~い!」と言いました。「環境(かんきょう)問題はまだまだほかにもあるぞ。たとえば、“ほったらかし”が原因(げんいん)で起こる問題もあるんだ」とドスルが言います。「ほったらかし?」。

scene 05あれはてた森
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九州の真ん中にある霧立(きりたち)山地。ここは、自然(しぜん)のままのゆたかな森で知られていました。ところが、木がかれ、地面に草一つない場所がふえています。山のガイドをつとめる秋本さんに聞くと、「ここは通れないくらいスズタケがあった。シカが切りたおして葉っぱを食いちぎって全部なくなってしまった」といいます。この森の植物を食べつくしてしまったのは、数年前からあらわれるようになった、シカです。それまで森にあふれていた草花はすがたを消し、風景(ふうけい)は一変(いっぺん)してしまいました。

scene 06原因は“ほったらかし”の人工林
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なぜこの森にシカがあらわれるようになったのか。原因(げんいん)は、山の裾野(すその)に広がる人工林にありました。人工林とは、木材(もくざい)を作るために人がスギやヒノキを植えて作った人工の林です。人工林の木がわかいときには、太陽の光があたり、シカのえさも豊富(ほうふ)で、シカの数もふえました。しかしその後、外国から安い木材が輸入(ゆにゅう)されるようになり、切られずに“ほったらかし”になる人工林がふえました。手入れされなくなった人工林は、日光もさしこまず、シカのえさとなる植物も生えません。シカはえさをもとめて移動(いどう)し、草花を食べつくしたのです。

scene 07生き物たちのいとなみもこわれてしまった
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緑が消えたことで、鳥たちも巣(す)をすててしまいました。風景(ふうけい)だけではなく、森にくらす生き物たちのいとなみまでもがこわれてしまったのです。「一つ何かがこわれたら、いろんなところへ波及(はきゅう)していくんですね。わたしたちが想定できないようなところまで動いていくような気がします」(秋本さん)。わたしたち人間がほったらかしにしてあれはてた人工林が、新たな問題を引き起こしているのです。

scene 08『川や海がないている!』
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「決めた! これからは、自然(しぜん)を勝手にかえないし、ほったらかしにもしない。それなら環境(かんきょう)問題も起きないでしょ?」とコスル。ところが、「毎日のくらしのなかで、知らないうちに自然をこわしていることもあるんだ!」とドスルが言いました。お皿あらい、トイレ、おふろ。人間は、毎日よごれた水を流しています。その水は下水処理(しょり)場でよごれを落とされてから、川や海へと流れていきます。しかし、下水処理場で水が100%きれいになるわけではありません。「よごれにふくまれていた窒素(ちっそ)やリンなどが、ちょっぴりのこってしまうんだ~」。

scene 09毎日使う水が海に流れていって…
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窒素(ちっそ)やリンが大量(たいりょう)に海にたまると、ある問題が起こります。海が赤くなる「赤潮(あかしお)」です。窒素やリンを栄養(えいよう)にする植物プランクトンという小さな生物が大量に発生して起こります。この赤潮が、漁業(ぎょぎょう)に深刻(しんこく)な被害(ひがい)をもたらします。大量のプランクトンがえらにつまり、何万びきもの魚が死んでしまうことがあるのです。「このままでいくとほぼ売り上げがない。漁業をつづけていけない状況(じょうきょう)です」(漁業者の高木さん)。「毎日使っているお水が海のよごれにまでつながっていたなんて、知らなかった~!」とコスル。

scene 10わたしたちにもできることがあるはず!
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「問題はいろいろあったぞ。多くの生き物が絶滅(ぜつめつ)。ほったらかしの森林。川や海がよごれる」とドスル。「何をやっても自然(しぜん)がこわれちゃうんだね」とコスル。「あぁ、こまったなぁ。どうする? どうする!」とドスル。「むずかしいけど、わたしたちにもできることが、きっとあるはずだよ!」とコスル。「おお! それじゃあ、どうする?」。「こうする!…」。

ドスルコスル
どうする?自然がこわれていく
環境破壊によって絶滅の危機にある生き物や、人工林のほったらかしから起こる被害、生活排水による海の汚染などを見ながら、人間と自然の「共生」について考える。

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