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オープニング
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(オープニング)

scene 01いっしょに対話しよう
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「Q~こどものための哲学(てつがく)」は、一つのことを深~く考えるための番組です。今日はテレビの前のみんなも、いっしょになってQくんたちと考えましょう。メンバーはQくん、ルルちゃん、ポッくん、そしてテレビの前のきみ!いっしょにリラ~ックスして話し合いましょう。まずは、ウォーミングアップ。チッチの“YES/NO ゲーム”!

scene 02YES/NO ゲーム
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さぁ、チッチのすきな動物が、このなかに一つありますよ。3回質問(しつもん)してみて、答えがどれだか当ててみて! それは肉食動物ですか? NO! ちょっと、しぼられましたね。さぁ、次の質問をしてみましょう。 それは角(つの)がありますか? NO! これでまた、しぼられましたね。さぁ、次の質問をしてみましょう。 それは、ぼくより小さい? YES! それじゃ、テレビの前のきみ! これだと思うものを大きな声で答えてくれ。いくぞ、せーの! (テレビの前のきみの答え!)さてさて、それで合ってるかな? それでは正解(せいかい)の発表です! 肉食じゃなくて、角がなくて、ポッくんよりも小さい! ということで、チッチのすきな動物は…「コアラ!」 質問しながら考える。YES NO! YES NO! YES NO ゲーム! これで対話のじゅんびはOK! YES NO! YES NO! YES NO ゲーム!

scene 03『そもそも?』で考えてみると
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今日のテーマは、『いいこと、悪いことって何?』です。Qくんはさっそく、「ハイ! 今日のテーマはかんたんです。いいことはどんどんしよう、悪いことはしちゃだめ。以上(いじょう)!」と言います。するとチッチは、「いいことをどんどんしようって言うけど、いいことって『そもそも?』何なんだろうね? 悪いことはしちゃだめって言うけど、悪いことって『そもそも?』何なんだろうね?」と答えます。「いいことねぇ…。悪いことねぇ…」と考えこむQくんたち。「それじゃあ、これから三つのエピソードを見て、みんなの考えを聞いてみようかね。まずは、一つめ」とチッチが言いました。

scene 04エピソード:オオカミと村人
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親からはぐれた子ヒツジが 森の道でまよっていた そこにオオカミあらわれて 子ヒツジめがけてとんできた! しかし村人がやってきて 弓矢を一本放ったら オオカミあわててにげてった 子ヒツジ助かり めでたしめでたし!

scene 05『立場をかえたら?』で考えてみると
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チッチは「この村人がしたことは、そもそもいいこと? 悪いこと?」と意見を聞きます。するとQくんとルルちゃんは、いいことに決まっている、と答えました。チッチになぜかと聞かれ、「だって、子ヒツジの命を助けてあげたんだよ」とQくん。するとチッチは、「じゃあ、『立場をかえたら?』で考えてみたらどうなるかね?」と言いました。「オオカミの立場になって考えてみるってことですね? オオカミはおなかを空かしていて、やっと子ヒツジを見つけた。でも食べることができなかったら、そのあと死んでしまったかもしれない」とポッくんが言ったのをきっかけに、考えこむみんな。チッチは次のエピソードを
しょうかいします。

scene 06エピソード:王様と民衆
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遠い遠いある国の心やさしい王様が これではいかんと立ち上がった 王はこまった民衆(みんしゅう)の一人ひとりと面会し その声に耳をかたむけた 王はすべての民衆の 希望(きぼう)をかなえてみせますと 広く宣言(せんげん)したのです

scene 07『もし~だったら?』で考えてみると
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「これはいいこと? 悪いこと?」とチッチに、「いいことでしょ!」とQくん。「人々のねがいを聞くのが王様の役目ですからね」とポッくんも言います。そこでチッチが、「もし全員の希望(きぼう)をかなえたらどうなるかな?」としつもんします。ルルちゃんが「もしお金がほしいっていう人たちに、そのままお金をあげてたら…」と言いかけると、「あ、国のお金がなくなっちゃう」とQくん。「ならば、お金がなくなる前に、みんなではたらけばいいんです!」とポッくん。「でも、はたらきたくないって人の希望もかなえちゃったら、だれもはたらかなくなるよ」とQくん。「そうよそうよ。みんなどんどんわがままになって、世の中がめちゃくちゃになっちゃう」とルルちゃん。「じゃあ、民衆(みんしゅう)の希望をかなえようとした王様がだめだってことですか?」と言い返すポッくんに、Qくんとルルちゃんは答えられません。チッチは、最後のエピソードをしょうかいします。

scene 08エピソード:人間とロボット
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人はだれでもいつでも ミスしたりなまけたりする だから正しいことだけする ロボットを開発したんだ このロボがいれば ミスやなまけをいつだって正してくれる さぁ、ロボよ 人間たちのミスやなまけを正すのだ!

scene 09『くらべると?』で考えてみると
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「これはすばらしい発明だよ。そのロボットがいれば世の中からまちがったことや悪いことがなくなるんだよ」とQくん。ルルちゃんは、「そうねぇ、いいことのような気がするけど…」とまよっている様子。するとチッチが、「そんなロボットと人間を『くらべると?』何がちがう?」と聞きました。「ロボットはいつも正しい。でも人間はまちがってばっかり」とQくん。「ロボットはつかれない。でも、人間はつかれます」とポッくん。「人間はいやなことがあったら落ちこんだりするけど、ロボットはしないわ」とルルちゃん。「そんな両者は、うまくやっていけるかな?」とチッチがまた聞きます。「できないでしょうねぇ」とポッくん。「そんなことないよ! ロボットはいたほうがいいよ!」とQくん。「でも、人間はロボットのようにはかんぺきにはできないわ!」とルルちゃん。「いいことや正しいことだけをもとめられたら、みんなやる気をなくしてしまいます!」とポッくん…

scene 10一方にとっていいことでも
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「ズズズ~。はぁ~落ち着くねぇ」チッチにすすめられてお茶を飲んで落ち着いた三人。チッチは、「みんな、今の三つの話を聞いて気づいたことは?」と聞きます。「一方にとっていいことでも、もう一方にとっては悪いことになる!」とQくん。「みんなそれぞれ思っているいいことを、すべてかなえるのはむずかしい!」とルルちゃん。「人間はロボットみたいに正しいことだけをしつづけるのはむずかしい! それでは息苦しくなってしまう!」とポッくん。するとQくんが、「あー、こうなると、何がいいことで何が悪いことなのか、わからなくなってきたぁ!」と言いました。みんなも頭をかかえます。チッチは「いいね、いいねぇ。哲学(てつがく)になってきたねぇ。」と感心しています。テレビの前のあなたは、どう思うでしょうか?

scene 11てつがくのうた
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かんがえてくと みえてくる かんがえてくと きづいてく かんがえてくと かわってく かんがえてくと つながってく てつてつてつてつ てつがく こたえはなかなかでないけど てつてつてつてつ てつがく じっくりとみちのりをたのしもう

scene 12悪いことだとわかっていたらやらない?
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チッチは「子ヒツジを助けた村人も、民衆(みんしゅう)ののぞみをかなえた王様も、人間を正してくれるロボットも、いいことをしようとしたんだよね?でも、結果(けっか)、悪いことも起きてしまった」と言いました。「はじめから悪いことになるとわかっていれば、やらなかったかもしれませんねぇ」とポッくん。「では、みんなは悪いことだとわかってて、悪いことしちゃったことはないのかな?」とチッチがさらに聞きました。「ないないない」と答えつつ、「本当に?」とチッチに聞かれ、だまってしまうみんな。「本当に本当に本当に?」何度も聞くチッチ。Qくんはひとまずおなかをなでて、チッチを落ち着かせます。

scene 13悪いとわかっていてしてしまう
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するとルルちゃんが、「あの…、実はわたし、4こあったケーキ、三人で分ける前に1こつまみぐいしちゃったんだ」と言いました。「だれも見てなかったし、ばれないと思って、つい…」とルルちゃん。すると、「ぼくも、実を言うとですね…」とポッくんが口を開きました。「ボールをけってガラスをわってしまって。でも、ぼくは知らないとうそをつきまして…」と言います。「ひどーい! あのときわたしたちがうたがわれたんだよ!」とルルちゃん。「すみません! サッカーがもうできなくなってしまうと思って…」とあやまるポッくん。するとQくんも、「実はぼくも、前にポッくんの悪口を言いふらしたことがあってさ…」と話し始めました。「ポッくんはいつも先生にほめられてるから、なんかくやしくなっちゃって、つい…。ごめん! 本心じゃなかったんだよ」とあやまります。そこでチッチが、「まあ、みんな悪いことだとわかってて、悪いことをしちゃうことが、あるんだねぇ。でもなんで、悪いとわかっててつい悪いことしちゃうんだろう?」と言いました。「うーん。なんでだろう…?」。

scene 14理由、言いわけ、そして本心は…
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ルルちゃんが、「わたしは、どうせのこるケーキだからだれかが食べたほうがいいと思ったの」と言います。「ぼくは、うそをつくくらいなら、みんなやってることだからいいと思って、つい…」とポッくん。Qくんは、「ぼくは、ポッくんが調子に乗ってるみたいに見えたから、ちょっとくらいこらしめたほうがいいと思ったんだ」と言います。これを聞いたチッチは、「なるほど。みんな、これは悪くない、やってもいいんだっていう理由や言いわけを見つけてるんだなぁ」と言いました。「でも本当は、自分がたくさん食べたかっただけ」とルルちゃん。「自分が悪い子だと思われたくなかっただけ」とポッくん。Qくんも「自分がすっきりして気持ちよくなりたかっただけ」と言いました。チッチは「本心は、自分の気持ちしか考えていない、相手のことなんか考えてないってわけだ」と、まとめます。

scene 15いいことをするときも同じ?
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すると、何かに気づいたようすのQくんは「もしかしたらこれって、いいことをするときも同じなんじゃないかな」と言います。「どういうこと?」とチッチ。「自分ではいいことをしたつもりでも、相手にとっては悪いことかもしれないって、そういうときって、自分の気持ちしか考えてないときなんじゃないかな」とQくん。「なるほど、相手のことを考えていない」とポッくん。「そうか、自分がいいことをしたいだけ」とルルちゃん。「いいことをして、自分が気持ちよくなりたいだけ」とQくん。「いいことをして、ほめられたい」とポッくん。「いいことをする自分がすき」とルルちゃん。Qくんは、「いいことをしてるぼくって、カッコいい! だから、相手にとって悪いことになっちゃったりするんだよ!」という考えにたどりつきました。

scene 16「きみはどう思う?」
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「おぉ~。Qくんたち、なんだかずいぶん深いことを話し合ってるじゃないか。これから、いいことをしようとするとき、悪いことをしたくなっちゃったとき、今話し合ってることが、きっと役に立つとおもうぞ!」とチッチも感心しています。「いいこと、悪いこと」って、そもそもどういうことなんでしょうか?みんなで話し合ってみましょう。最後に「みんなで気楽に対話することは、きっと『いいこと』だと思うよ!」という、Qくんからのメッセージです。

scene 17Qエンディングテーマ
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こたえはみんなちがうんだよ だからじっくりさがそう こたえはかわったっていいんだよ だからゆっくりそだてよう QQQQQQQねぇ、きかせてよ QQQQQQQきみのこころのこえを

Q~こどものための哲学
良いこと、悪いことってなに?
Qくんとチッチに加え、友達のポッくんとルルちゃんとで1つテーマで深く話し合う回。この日のテーマは「良いことと悪いこと」について。あなたはどう思う?