（オープニングタイトル）

犬のマックスから彼女（かのじょ）が出来たという手紙がとどきます。そこへ、スクラッチワールドからSOSが。えんとつからハートの煙（けむり）がのぼる幸せそうな家…これは、そのマックスの家です。マックスは、部屋で大好（す）きな彼女からの手紙を読んでいました。そこには「いますぐプロポーズ（けっこんを申しこむ）してくれないと、別（わか）れる」　と書いてあります。大ピンチ！すぐに彼女の所へ行ってプロポーズしなくては！と、 大急ぎで外へ出ようとするマックス。ところが…なぜか、部屋の端（はし）にぶつかり続（つづ）けたまま、外に出られません。マックスのピンチを助けるために、ジェイソンがレスキューに向かいます。

マックスの部屋に着いたジェイソン。プログラムをのぞいてみると、マックスが“走る”プログラムがありました。しかし、ただ走るだけで“外に出る”＝“場面を変（か）える”命令（めいれい）がありません。さらに、部屋のほかに、「海」という場面＝背景（はいけい）があることが分かります。「それなら、マックスが部屋の端（はし）に着いたときに、背景（はいけい）を部屋から海に変（か）えてあげればいいのでは？」そう思ったジェイソンは、さっそく【マックスが端（はし）に着いたときに背景（はいけい）を海に変える】よう命令（めいれい）します。たしかに海に変（か）わったのですが、なぜか、必要（ひつよう）のない部屋の家具までついてきてしまいました。そこで今度は家具のプログラムを見てみます。すると、【背景（はいけい）が海になったとき、家具を表示（ひょうじ）する】と命令（めいれい）されています。【背景（はいけい）が海になったとき、家具を隠（かく）す】にしないとなりません。さっそく【家具を隠（かく）す】ことにしましたが、SOSのランプはきえません。「それなら、みんなでステキなプロポーズを考えて、もり上げてあげましょう！」ラムのアイデアに、ジェイソンもプログもさんせいします。

今回のジェイソンは、スーパーのレジの中にいます。読み取り機（き）で、「ピッ！」と、バーコードをスキャンしたらすぐに、その商品名とねだんが表示（ひょうじ）されますが、一体 どういう仕組みなんでしょうか。ジェイソンを見ていると、おどろくことに、たくさんあるファイルの番号を１つづつチェックしながら、目当てのファイルをさがし始めました。

３人が考えたステキなプロポーズをマックスにしてもらいます。まずはジェイソン。海が二つに分かれて、魚の骨や海そうで作ったLOVEの文字があらわれます。プロポーズはことわられてしまいました。次にプログ。夜景（やけい）を舞台（ぶたい）にプロポーズです。ビルの窓がLOVEと光り、ヘリコプターが宝石（ほうせき）を運んできます。高級品で彼女（かのじょ）にOKしてもらおうと思ったのでしょうか？やっぱりことわられてしまいました。最後（さいご）はラムです。遊園地を舞台（ぶたい）にプロポーズです。ふたりが住むためのお城（しろ）を用意したり、白い鳩（はと）が愛（あい）のメッセージを運んできたり…でも、ことわられてしまいます。「ぜったい何かあるわ！」と、あやしむラム。プログラムを見てみると、どんなプロポーズをしても【あなたとはムリと言う】と、ことわるプログラムになっていました。こんなイタズラをするのは１人しかいません。「ジェイソン～！！」

今回紹介（しょうかい）するのは、スクラッチネーム Teba_eleven（テバイレブン）さんの作品。３か月、毎日少しづつ時間を使って作ったロールプレイングゲーム。部屋の中が細かく描（えが）かれていて、トイレまであるのにびっくり。玄関（げんかん）から場面を変（か）えて、町にも出られるよう工夫（くふう）しています。この先は、新しい敵（てき）や仲間（なかま）を増（ふ）やして冒険（ぼうけん）の世界をもっと広げる予定。いま、自分だけの絵で、自分だけのゲームを作ることがとても楽しくて、ワクワクしているそうです。