チャプターあらすじを読む
オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01みんなもいっしょに話し合おう
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『Q~子どものための哲学(てつがく)』は、一つのことを深~く考えるための番組です。「はいどうも、“考えるウサギ”チッチです。今日は、みんなで一つのことを話し合いながら、考えよう。メンバーは、Qくん、ルルちゃん、ポッくん。そして、テレビの前のきみ! いっしょにリラ~ックスして話し合おう!」とチッチが言いました。対話を始める前に、まずはウォーミングアップ。チッチの“YES NO ゲーム”!

scene 02チッチの“YES NO ゲーム”
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さあ、チッチのはきたいものがこのなかに一つありますよ。3回質問(しつもん)してみて、答えがどれだか当ててみて! 「よし。まずはぼくから。それは屋内ではきますか?」とQくん。NO!はい、ちょっと、しぼられましたね。さあ、次の質問を、してみましょう。「次はわたし。それはひもがついてますか?」とルルちゃん。NO!これでまた、大きくしぼられましたね。さあ、次の質問を、してみましょう。「さいごはぼく。それは高級レストランではきますか?」とポッくん。YES!それじゃ、テレビの前のきみ!これだと思うものを、大きな声で答えてくれ。いくぞ、せーの!。「(きみの答え)」。さてさて、それで合ってるかな。それでは正解(せいかい)の発表です。屋内ばきじゃなくて、ひもがなくて、高級レストランではくもの!ということで、チッチのはきたいものは…「ハイヒール!」。質問しながら考える。YES NO, YES NO, YES NO ゲーム! これで対話のじゅんびはOK! YES NO, YES NO, YES NO ゲーム!

scene 03ウソをつくのは悪いこと?
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ゆうくんからの疑問(ぎもん)をチッチが読み上げます。「ぼくのお母さんは、ぼくによくウソをつきます。おもちゃを買ってほしいと頼んだときは、うちにはお金がありません!と言いましたが、サイフにはお金が入ってました。お母さんはいつも、ぼくにウソをつくなと言ってるのに、自分はウソをつきます。大人はウソをついてもいいんですか?」「あーわかるわかる!よくぞ言ってくれたって感じだよ!」とQくん。ということで本日の疑問(ぎもん)は「ウソをつくのは悪いこと?」です。「はーい、悪いことに決まってまーす!大人も子どもも関係ありませーん!ウソつきはどろぼうの始まりでーす!」とQくん。「私もウソは悪いことだと思うなあ」というルルちゃんに、「ウソをつくというのは人をだます行為(こうい)であり、これはサギですから、悪ですね」とポッくん。Qくんは「全員一致(いっち)で決定ー!判決を言い渡す!大人はウソつきである!今すぐ子どもたちに謝って、おもちゃを買ってあげなさいー!」とさけびます。賛成するルルちゃんとポッくん。チッチがみんなをなだめ、「みんなのお父さんやお母さんもウソをついたことがあるのかい?」と聞くと、みんなは「ある」と答えました。

scene 04ウソつきな大人たち
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遊園地に連れてってーと頼んだら、お父さんが言いました。「連れて行ってあげたいけど、今日は遊園地、お休みだって。残念だねえ~。」そんなのウソだー!犬が苦手なママなのに、ご近所の犬に会うとこう言います。「まあ、なんてかわいいワンちゃんなんでしょう~!」
嘘ばっかり!社長さんにゴルフに誘われたお父さんは答えました。「すいません社長、その日は急な仕事があっていけません、残念です」でもその日一日、家でゴロゴロしてました!

scene 05もしウソをつかなかったら?
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「へえー、確かに大人はウソばっかりついてるなあ。」とチッチ。「そうなんだよ、ぼくたちがウソをつくとおこるくせにさあ。」というQくんに、ポッくん・ルルちゃんもうなずきます。チッチは「なんで大人はそんなに嘘をつくんだろうね?」と問いかけました。Qくんは「心が汚れちゃってんじゃねーの」と答えます。そこでチッチは「じゃ、もしウソをつかなかったら、どうなるか考えてみよう」と問いかけました。

scene 06ウソをつかない大人たち
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遊園地に連れてってーと頼んだら、お父さんが言いました。「遊園地なんてめんどくさいし、お金かかるし、疲れるから行かなーい!」そんな風に言わなくてもぉ~。犬が苦手なママは、ご近所の犬に会うとこう言います。「まあ、かわいくない犬ですねー、こっちに連れてこないでくださーい!」そんな風に言わなくても~。仕事相手にゴルフにさそわれたお父さんは答えました。「社長とゴルフなんか行ったってつまんねえ。家でゴロゴロしてたほうがマシだーい。」そんな風に言わなくても~。

scene 07ついてもいいウソ
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「うーん……本当のことをそのまま言っちゃうと、なんかギスギスしちゃうなあ…」とQくん。ポッくんも「大人は、相手をきずつけないためにウソをつくことがあるんですね」と、少し大人のウソを理解したようす。ルルちゃんは「そう考えると、ウソは全部が全部ダメってわけじゃないのかも」と言いました。「ついてもいいウソがあるってこと?」とたずねるQくん。チッチに「ほう、ついてもいいウソか。それって、どんなウソかな?」と言われ、みんなは考え始めます。ルルちゃんは「もし知らない人に『おかしをあげるからおいで』って言われたら、『私、おかしキライです!』ってウソをついてにげるわ。これは、自分の身を守るためのウソだから、ついてもいいと思うの!」と言いました。「他には?」とチッチに言われ、ポッくんは「映画やマンガはどうですか?これらはみんな作り話。つまりウソです。でも、作者はみんなを楽しませようとしているし、みんなもウソだとわかってて楽しんでる。これはいいウソではないでしょうか!」と答えました。するとQくんも「ぼくもステキなウソをたくさんついてるんだ!」と言い出しました。

scene 08いいウソ、わるいウソ
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「この前もさ、ルルちゃんにこの柿(かき)あまいよーって言って、しぶーい柿を食べさせたら『うげー!』って言ってた!それを見てみんなで大笑いしたよね! あはははは!あれは楽しかったなあ!これは、みんなを楽しませるためについた最高にステキなウソだよね!」と言うQくんに、「全然違うわ!」とルルちゃん。Qくんは「みんなを楽しませようとしたんだよ?。おもしろいウソは、いいウソ!つまんないウソが悪いウソ!」と言いはりますが、「私はちっとも楽しくなかったわよ!」とおこるルルちゃん。ポッくんも「相手がイヤな思いをしたら、やっぱりそれは悪いウソですよ。」と言います。2人に責められるQくんを見て「まあまあまあ、お茶でも飲んで落ち着こう」とチッチはなだめます。ここでチッチは「どうやらウソにはついてもいいウソと、ついていけないウソがあるようだけど、その違いって何なんだろうね?」と問いかけました。なやむQくん、ルルちゃん、ポッくん。キミが今までついたウソは、いいウソ?悪いウソ?

scene 09みんなでこたえよう
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みんなで答えよう!「君がついたウソ、それっていいウソ?悪いウソ?」みんなで考えよう!「弟がコップを割ったとき、ボクが割ったとウソをついてかばったら、前よりも弟と仲良くなれました。いいウソだったんじゃないかと思います。」「へ~、いい兄弟だねえ」「テストで悪い点のときは見せないで、良い点だけ親に見せてました。これは、悪いウソだったと思います」「本当のことを知ったら、親はもっと悲しむもんなあ」「足がいたいのに、大丈夫ってウソをついて、サッカーの試合に出ました。でも、チームに迷惑をかけてしまって…悪いウソだったかな」「試合に出たかったんだもんねえ、気持ちはわかるなあ」「先生のおもしろくないギャグをいつも愛想笑いしてます。そのせいで毎日先生のギャグが止まりません。これはみんなにとっても悪いウソだと思います」「チッチのギャグを教えてあげたいな!ぼくさあボクサーなんだ、とかね!どう?」いろんな答えがありますが、みなさん答えは出ましたか?「うーん……」「お、なやんでるね~!」QQQみんなの答え QQQそれぞれ違う QQQキミならなんて答えるの?「Q!」

scene 10てつがくのうた・タイトル
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♪かんがえてくと みえてくる かんがえてくと きづいてく かんがえてくと かわってく かんがえてくと つながってく てつてつてつてつ てつがく こたえはなかなかでないけど てつてつてつてつ てつがく じっくりとみちのりをたのしもう

scene 11いいウソと悪いウソをわけるのはむずかしい
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「さて、みんな答えは出たかな?ウソをつくのは、悪いこと?」とみんなに聞くチッチ。Qくんは「ウソをつくのは悪いこと。でも、ついてもいいウソもある」と答えます。「相手のことを思いやってつくウソなら、いいウソ」とルルちゃん。「そうじゃない自分勝手なウソは、悪い嘘」とポッくん。「おお、なるほど。相手を思いやっているかどうかで決まるんだね!いい答えじゃないか」とチッチは感心します。ところが、Qくんはなぜかイマイチなっとくいかない様子。「いいウソか悪いウソかを判断するのは、とっても難しいことだと
思うのよ」とルルちゃん。ポッくんも「そうなんですよね、たとえ相手のことを思いやってついたウソでも、相手が本当のことを知ったら余計きずついてしまうかもしれませんし。」と、答えを出し切れていないようです。Qくんは「ぼくみたいに、みんなを楽しませようとしたウソでも、誰かに嫌な思いをさせちゃってるかもしれないし…」と言いました。「やっぱり、ウソはついてはいけないと思います」とポッくん。対してルルちゃんは「でも、上手にウソをつくことも大事だわ。それで世の中がうまくいくんだから」と言い返します。「いえ、いけないことはいけないことですよ」とゆずらないポッくん。ルルちゃんに「でも必要なことなのよ、ねえQくん?」と言われたQくんは「うーん…世の中には、いいことか悪いことかで決められないこともあるのかもしれないなあ」と答えました。「いいことか悪いことかで決められないことか・・・」と考えるルルちゃん。ポッくんも「そうかもしれませんね…」と悩んでいるようす。「深いことを考え始めたねえ。まだまだ対話は続きそうだ。みんなも一緒に考えてみてくれ!じゃあなー!」というチッチに、Qくんは「あ、チッチ、背中にムカデがいるよ」と言いました。「え!とって!とって!ムカデ嫌いだよー!」とおどろくチッチ。「アハハハハ!嘘だよーん!ハハハハ!ハハハハハ!…え?これは、いいウソだよね?」と言うQくんに、「全然ちがーう!」とつっこむ3人でした。

scene 12Qエンディングテーマ
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こたえはみんなちがうんだよ だからじっくりさがそう こたえはかわったっていいんだよ だからゆっくりそだてよう QQQQQQQねぇ、きかせてよ QQQQQQQきみのこころのこえを

Q~こどものための哲学
ウソをつくのは悪いこと?
ウソがない世の中だったら?と想像をしてみると、一概にウソは悪いとは言えない場合もあることを知る。「ついていいウソ」と「ついちゃいけないウソ」の違いは何なのか?