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scene 01伝統工芸の悪循環?
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今回の主人公は、京都府京都市立御所南(ごしょみなみ)小学校5年生のみんなです。昔から使われている伝統工芸品(でんとうこうげいひん)作りを体験(たいけん)し、その魅力(みりょく)を知りました。でも、こんなこともわかったのです。「伝統工芸品が、使われない、売れない、職人(しょくにん)がへっている。こういう悪循環(あくじゅんかん)が伝統産業(さんぎょう)の業界では起こっている」(先生)。伝統工芸のよさを多くの人に知ってもらい、未来(みらい)につなげようとした取り組みをしょうかいします。

scene 02伝統工芸に興味を持ったきっかけ
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京都府は、日本でいちばん伝統工芸(でんとうこうげい)が多いといわれています。でも、みんな最初(さいしょ)は…。「まったく知らなかった」。「古い茶わんのイメージしかなかった」。そんなみんなが伝統工芸に興味(きょうみ)を持ったのは、まちの展示館(てんじかん)をたずねたのがきっかけでした。「ちょうちん、めっちゃかわいい」。「すごくこって作られていると思う」。「こんな絵、うまくかけない」。でも、こんなことも感じたようです。「かぶとが30万円で売られていたけど、あれ、全然(ぜんぜん)役に立たなさそうな気がする」。なぜ伝統工芸が今も作られているか、わからないということのようです。

scene 03もっと知りたい、体験してみたい
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そこでみんなは、伝統工芸(でんとうこうげい)の歴史(れきし)や、今どう使われているかなど、本で調べたり職人(しょくにん)さんに話を聞いたりしました。そして、さらに深く知りたいと思うようになったのです。「ほかの職人さんに聞くことで、まだ何か発見があるかもしれない」。「作るときの苦労(くろう)もまだわからないから、体験(たいけん)してもいいと思う」。みんなは、まちの伝統工芸の職人さんをたずねることにしました。

scene 04伝統工芸を体験して魅力を調べる
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「伝統工芸品(でんとうこうげいひん)である金網細工(かなあみざいく)の魅力(みりょく)をさぐりにきました」。「師匠(ししょう)に弟子入りさせてください。よろしくおねがいします」。師匠と弟子。なんだか本格的(ほんかくてき)です。みんなは、九つの伝統工芸をグル―プにわかれて体験(たいけん)し、その魅力を調べることにしたのです。布(ぬの)をまいて作る『京こま』に取り組むグループ。金網でおとうふをすくう道具(金網細工)作りに取り組むグループ。糸で作る『京くみひも』を体験するグループ。携帯(けいたい)電話などにつけるストラップを作るのだそうです。

scene 05「京くみひも」作り
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京くみひもを教えてくれるのは、京くみひも職人(しょくにん)の長谷川さん。千年以上(いじょう)前からつたわるくみひもを、手作業で作っている職人さんです。着物に使う帯(おび)ひもなどを作っていて、有名なおすもうさんの羽織(はおり)ひもも作っているそうです。さっそくやってみますが、「ちがうちがう、手がぎゃく」。みんな手こずっているようです。でも長谷川さんは、デザインをとちゅうでかえながらすばやく作っています。「手でやる仕事はこういうことができる」と技(わざ)を見せてくれました。「すごい!」。

scene 06伝統工芸がかかえるなやみ
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体験(たいけん)を終えて、長谷川さんにお話を聞きました。「くみひもは何年つづけているんですか?」。すると、「52年、この仕事をさせてもらってます」とのこと。「どういう思いでくみひもを作っているんですか?」と聞くと、「お客さんによろこばれるもの、いいものを作るということが大事ですね」とのことでした。そして、伝統工芸(でんとうこうげい)がかかえるなやみも聞きました。「もう、実際(じっさい)に手で組む人は5本の指ほどしかいません。おじさんには後継者(こうけいしゃ)がいません。だからおばさんとおじさんが亡(な)くなったら、たぶん、このひも屋はなくなると思います」(長谷川さん)。

scene 07自分たちにできることは?
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みんなはどう思ったのでしょう。「後継者(こうけいしゃ)がいないから伝統工芸(でんとうこうげい)が終わっちゃう」。「せっかく体験(たいけん)したのに、師匠(ししょう)にも教えてもらったのに、それだけだともったいない」。「伝統工芸品は、わたしたちが体験して、いいものってわかっているから」。「それをみんなに広げていったら後継者も出てくるんじゃないかな」。今、自分たちにできることはないのか、みんなは考え始めました。「伝統工芸を知ってもらうためには、紙に書いて伝統工芸品はこんなものだよって」。「それを教えるためにイベントを開く」。イベントを開くというアイデアです。

scene 08イベントを開こう
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グループで話し合ったことを、さらに全体で深めていきます。「ぼくはイベントを開くのがいいと思う。場所は学校の第二運動場で」。「場所は、学校全体を使えばいいと思います」。「学校より外で、たとえばおうちの人をまねいたり」。「もっと人が多いところで、商店街(しょうてんがい)とか市役所とか」。みんなは、イベントをどこで開くべきかなやんでいるようです。そんなとき、最初(さいしょ)におとずれた展示館(てんじかん)はどうかというアイデアが出ました。

scene 09伝統工芸の魅力を発信するギャラリー展
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「展示館(てんじかん)には伝統工芸品(でんとうこうげいひん)が展示してあって、伝統工芸品が気になって来る人もいるかもしれないので、こんないいものなのに何でなくなりそうなんだろうって思ってもらえる」。「気になった人が、すぐ展示館に行けるのでいいと思います」。みんなは展示館で、伝統工芸の魅力(みりょく)を発信(はっしん)するギャラリー展を開くことを決めました。自分たちの作った伝統工芸を展示し、体験(たいけん)して感じた魅力や、職人(しょくにん)たちの数が40年で大きくへったことなど、問題をポスターでつたえるのです。

scene 10職人さんも見に来てくれた
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ギャラリー展(てん)当日。観光(かんこう)客やまちの人などおおぜいの人がやってきました。「江戸時代のころは着物のあまりの生地が『京こま』の材料(ざいりょう)で…」と説明(せつめい)すると、「これがすたれていくということに危機感(ききかん)を感じることがすごい。それを知らせていかないと、あとをついでもらうこともできない」とまちの人も感心してくれました。金網細工(かなあみざいく)を教えてくれた職人(しょくにん)さんも来てくれました。ポスターを見て、「機械(きかい)でできた商品と、こうやって手作り、心のこもった商品では、あなたはどちらをえらびますかって、すごい」と職人さん。

scene 11未来につなげていくのはわたしたち
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みんなはどんなことを感じたのでしょう。「ちょっと職人(しょくにん)さんたちに恩(おん)返しができたかな。未来(みらい)につなげていくのはわたしたち子どもしかいないから、もっと自分たちのできることをさがして未来につなげていくべきだと思います」。――「うんうん。コスルも、もっといろんなことを体験(たいけん)しないとな」とドスル。すると、「ちがうよドスル。体験したあと、自分がどう行動するかが大事なんだよ。じゃ、行ってきまーす!」とコスル。

ドスルコスル
こうする!伝統工芸のいまを伝える〜京都府京都市立御所南小学校5年〜
今回の主人公は京都市立御所南小学校5年生。地域の伝統工芸の魅力と現状を知り、活動する様子を紹介。
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