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scene 01仕事のしかたと健康との大きな問題
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「ふあ~」。大きなあくびをするドスル。「あれ? ドスル、なんかつかれてる?」とコスルに言われ、「ああ、最近(さいきん)、仕事がいそがしくてなー」と言いました。「昨日(きのう)も帰りがおそかったもんね。でもドスルはいつも、『仕事がすき』って言ってるじゃん。いっぱいはたらけて楽しいんじゃないの?」とコスル。「のんきなやつだなぁ。仕事でつかれているのはオレだけじゃないぞ。日本では今、仕事のしかたが、健康(けんこう)にもかかわる大きな問題になっているんだ」。「えー? どういうこと?」。

scene 02はたらきすぎが原因の「過労死」
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日本では今、はたらきすぎが原因(げんいん)で亡(な)くなる「過労死(かろうし)」が問題となっています。仕事が原因で心や体の病気になり、命までうしなってしまう過労死は後をたちません。過労死の主な原因は、過酷(かこく)な長時間労働(ろうどう)。自分が気づかないうちに病気になることもあるといいます。

scene 03ひと月平均165時間の残業
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40代のAさん。自動車部品の販売(はんばい)会社ではたらいていた6年前のこと。当時Aさんは会社から大きな仕事をまかされ、やりがいを感じていました。期待にこたえようとむちゅうになってはたらいたといいます。「ほとんどねていなかった。家に帰るのは、ごはんを食べることとシャワーをあびることだけで」。深夜まで残業(ざんぎょう)する日々が半年間つづきました。ひと月80時間の残業を2か月以上(いじょう)つづけると、はたらきすぎによって死亡(しぼう)する「過労死(かろうし)」の危険(きけん)があるとされています。Aさんはその倍、ひと月平均(へいきん)165時間の残業をしていました。

scene 04医師の診断は「うつ病」
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そんなある日、とつぜん体が動かなくなりました。医師(いし)の診断(しんだん)は、「うつ病」でした。うつ病とは、気分がとても落ちこむ病気です。不安(ふあん)になる、すきなこともやりたくないなどの心の症状(しょうじょう)や、ねむれない、食欲(しょくよく)がないなどの体の症状があらわれます。なかには、自殺(じさつ)したい衝動(しょうどう)にかられる人もいます。Aさんははたらくことがむずかしくなり、6年あまり治療(ちりょう)に専念(せんねん)してきました。自分はだいじょうぶだと思いこみ、はたらきすぎたことをくやんでいます。「自分で何で気がつかなかったんだろう」。

scene 05仕事と健康のバランスを
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「ひゃ~。仕事が原因(げんいん)で体をこわすなんて、何のためにはたらいているのかわからないよー」とコスル。「はたらく人の15%、およそ6人にひとりが長時間労働(ろうどう)だというデータもあるんだよ」とドスル。「うーん、仕事と健康(けんこう)のバランスをもっと考えないとね」。「そうだなあ。バランスでなやんでいる人はほかにもいるぞ。たとえば、お母さん」。「え? お母さん?」。

scene 06はたらく女性の出産
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はたらく女性(じょせい)たちにとって、仕事をつづけながら子どもを産(う)み育てることがむずかしいという現実(げんじつ)があります。看護師(かんごし)としてはたらいていたBさん。妊娠(にんしん)がわかったとき、上司(じょうし)の反応(はんのう)はつめたいものでした。「みんなと同じような仕事ができないんだったら、いてもらわなくていい」と言われたのです。Bさんは出産(しゅっさん)後も仕事をつづけたいと考えていましたが、やめざるをえませんでした。「本当にくやしかったなあと」。

scene 07仕事と育児の両立が課題
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はたらく女性(じょせい)のうち、出産(しゅっさん)をきっかけに仕事をやめる人は、およそ3分の1になります。理由を聞くと…。仕事と育児(いくじ)の両立がむずかしかったという人、会社から解雇(かいこ)・退職(たいしょく)をすすめられた人。あわせると30%になります。日本では仕事と育児のバランスをどうとっていくかが大きな課題(かだい)となっているのです。――「そんなぁ…。妊娠(にんしん)したからって仕事をやめさせられるなんて、おかしいよ!」。「そうだな。仕事と子育て、両方がんばりたいっていうお父さんたちだってたくさんいるんだぞ。だから今、“ワーク・ライフ・バランス”が見直されている」。「ワーク・ライフ・バランス?」。

scene 08“ワーク・ライフ・バランス”の考え方
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ワーク・ライフ・バランスとは、子育てなど家族やプライベートな生活(ライフ)を大事にしながら、仕事(ワーク)も両立させようという考え方です。たとえば、会社に出勤(しゅっきん)せずに、自宅(じたく)で子どものめんどうを見ながら仕事をする在宅勤務(ざいたくきんむ)をとりいれたり、保育園(ほいくえん)のむかえで早く帰るなど、はたらく時間を自由に選択(せんたく)できたり、一人ひとりに合ったはたらき方をえらべるようになってきているのです。

scene 09将来なくなる仕事も?
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「へえー。わたしが社会に出るころには、こうしたはたらき方が当たり前になっているとうれしいなあ」とコスル。「コスルは将来(しょうらい)のこと、どう考えているんだ?」。「プロのフィギュアスケートの選手(せんしゅ)! でも、外国語を使う翻訳(ほんやく)の仕事もちょっとあこがれるなあー」。すると、「翻訳の仕事か。残念(ざんねん)だが将来はなくなるかもしれないぞ」とドスルが言いました。「ど、どうして~?!」。

scene 101台で5人分の仕事をこなすロボット
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今、ロボットや人工知能(ちのう)=AIの開発が急速に進んでいます。広島県のショッピングモールで導入(どうにゅう)されたのは、そうじロボット。AIが店のレイアウトを認識(にんしき)しながら、すみずみまで自動でそうじします。1台で5人分の仕事を休みなくこなします。このショッピングモールでは、これまで店内のそうじを20人ほどの従業員(じゅうぎょういん)で行ってきました。仕事をうばわれてしまったら収入(しゅうにゅう)がなくなってしまう。ライバルとなったロボットの仕事ぶりが気になります。「はたらかないと年金だけではちょっと足りないものですから、ロボットには負けませんから」(従業員)。

scene 11仕事の半分はAIやロボットにおきかわる?
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イチゴを収穫(しゅうかく)するロボットも開発されています。カメラがとらえた映像(えいぞう)をもとに、AIが熟(じゅく)したイチゴを瞬時(しゅんじ)に見分けます。このロボット1台で30人分の仕事をこなしています。将来(しょうらい)、スーパーマーケットのレジ係やタクシー運転手、ホテルの受付(うけつけ)などさまざまな職業(しょくぎょう)が、なくなる可能性(かのうせい)が高いとされています。2030年ごろには、今ある職業の49%が、人間の代わりにはたらくAIやロボットにおきかわるという試算(しさん)まであるのです。

scene 12自分らしいはたらき方を考えてみよう
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「え~、将来(しょうらい)が不安(ふあん)になってきた~」とコスル。「どれもこれから、真剣(しんけん)に向き合わなくてはいけない課題(かだい)だな。仕事と健康(けんこう)のバランスをどうとるか。仕事と育児(いくじ)などの生活をどう両立するか。そして、仕事がなくなったらどうするか。時代とともにもとめられる仕事はかわっていくんだ。人間にしかできないことは何なのか考えてみるといいね」とドスルが言いました。「はぁ~、課題がいっぱい。でも、わたしらしい仕事、わたしらしいはたらき方を考えてみる!」とコスル。「期待してるぞ~」。

ドスルコスル
どうする?仕事との向き合い方
これからの仕事や働き方について考える。過労死を招く長時間労働、難しい「仕事と育児」の両立、人間の代わりに働くロボットやAIの開発など、直面している課題を見る。

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