チャプターあらすじを読む
オープニング
ないようを読む

(オープニングタイトル)

scene 01Tシャツをデザインしたマツオ
ないようを読む

「マツオ、チャリティバザーで売るTシャツのデザインがフィニッシュしたらしいな」。オサダが教室にやってきました。「そうなんだよ、オサダくん。地域の人に意見をもらって、最高のデザインができたんだ」とマツオ。「どれどれ…て気持ち悪っ。何このデザイン。おいマツオ、誰に意見を聞いたんだ?」。「豆腐屋のおばあちゃん。甘納豆が今ブームなんだって」とマツオ。「ということは、これ甘納豆が描いてあるっていうことか。で、何枚作るんだ?」。「そうだな、5枚~2万枚ぐらいかな」。「なんだその適当な数字は。おいマツオ、バザーで売れるTシャツを作るためには、リサーチが必要だ!」。そう、今日のテーマは、『情報の集め方』。どうすれば必要な情報が集められるか考えようというわけです。

scene 02今回のプロはファッションブランドのリサーチ担当
ないようを読む

「そんなこと言われたってどうしたらいいかわかんないよ」とふてくされるマツオ。「マツオ、そうあせるな。こういうときのために心強い友だちを呼んである。小野くーん」。すると、「こんにちは」と小野くんが現れました。「彼は隣のクラスの小野くんだ。学生でありながら、若者向けファッションブランドでリサーチを任されているんだ」とオサダが紹介します。「僕たちのように、物を作って売る仕事では、お客さんのニーズに応えて、よりよい商品を作るためにいろいろな方法で情報を集めることが大切なんです」と小野くん。それでは小野くんの『情報の集め方』のプロセスを見ていきましょう。

scene 03「本・インターネット」と「現地調査
ないようを読む

「今回は、本やインターネット、現地調査といった方法で情報を集めます。本やインターネットを使うと、『大きな流れ』や『データ』についての情報が得やすく、現地調査では、より『具体的な情報』や『身の回りの意見』などの情報を得ることができます」と小野くんが言います。まず、本やインターネットで情報を集めるポイント。「活動の目的に沿って、何を調べるか考えておくことが大切です」と小野くん。「バザーで売れるTシャツを作りたいからなぁ。今どんなTシャツがはやっているか調べてみよう」とオサダ。「僕は何枚Tシャツを作ればいいかの参考に、うちの学区に住んでる人の数を調べてみよう!」とマツオ。

scene 04インターネットで情報を集めるときの注意!
ないようを読む

「お、今年は黄色いTシャツがはやってるらしいぞ」と本で調べるオサダ。パソコンで調べていたマツオは、「えぇっ? うちの学区に住む人の数、53億人!? (宇宙人を含む)だって」とびっくり。ここで「インターネットでは手軽に最新の情報を調べられますが、本や雑誌に比べると、信ぴょう性が高くない情報もあるので注意しましょう」と小野くんのアドバイスです。「でもさ、黄色いTシャツ作ったらほんとにみんな買ってくれるのかなぁ」と考え込むオサダ。すると、「オサダくん、ナイス!」と小野くん。「大きな流れやデータだけで判断してはいけません。現地調査で、自分たちのターゲットに近い情報を集めることが大切なんです」と言いました。

scene 05現地調査で情報を集めるポイント
ないようを読む

「現地調査で情報を集めるには、1.しっかり観察する、2.インタビューをする、3.アンケートをとる、などの方法があります」と小野くん。そこでオサダとマツオは、まず道行く人をしっかり観察します。「黄色いTシャツ着てる人、あんまりいないね」。「うーん」。続いて、インタビュー。「ちょっとお聞きしたいんですけど、何色のTシャツだったら着たいと思いますか?」。「あ、ピンク色。で、ちょっと青みがかってて、黄土色っぽいやつ」。「何色だよそれ」。「現場を観察し、直接話を聞くことで、人々が求めるもの=信ぴょう性の高い『ニーズ』が見えてきます。このニーズを知ることが大切なんです」と小野くん。

scene 06リサーチ結果をまとめる
ないようを読む

アンケートは多くの人のニーズがわかります。「おぉ~、けっこう情報が集まったな」とオサダ。「うん。これでもう安心だね」とマツオ。すると、「プー!」と小野くんがホイッスルを鳴らしました。「情報を集めて安心してはいけません。それぞれの集め方で何がわかったのか、項目ごとに分けて整理をしておくと、このあと分析がしやすくなります」と小野くん。リサーチ結果をまとめた表を見せました。「へぇー、いいね。それ。ちょうだい」。リサーチまとめのデータをもらおうとするマツオ。「いやこれは」と断る小野くん。「いいじゃん、ちょうだいよ。ちょうだい、ちょうだい、ちょうだい。えんぴつあげるから」。

scene 07プロのプレゼン「世界でいちばんおいしい食べ物」
ないようを読む

今回のプロは、広告会社のプランナー。情報を伝えるためにどんなテクニックを使っているのか、注目して見てみましょう。「世界でいちばんおいしい食べ物というのを、この『おいしい』とは何かということも含めて今日は考えてみたいと思います。実はアメリカのテレビ局がこのテーマで1位を発表しています。1位はこちらです。これ、なんだかわかりますかね。実はこれ、マッサマンカレーというカレーでして、辛くて、酸っぱくて、ちょっと甘いという不思議なカレーになってます。で、カレーは世界でも日本でも人気なんですが、なんでカレーっておいしんだろうって考えたことありますか。カレーはですね、いろんなスパイスでできています。つまりいろんな味が組み合わさってできているのがカレーなんですが、辛いだけとか酸っぱいだけじゃなくて、おいしさっていろんな組み合わせによって生まれるっていうふうに言われてます。だから、辛くて酸っぱくてちょっと甘いというこのマッサマンカレーが世界でも人気だということです」。どんなテクニックがあったかな?

scene 08プロのツール「メモ帳」
ないようを読む

「やあみんな。ぼくが作ったアイテム『プ』で、プロのツールに使いかたを聞いてみよう!」とオサダ。『プ』についている吸盤をツールに貼ると、『プ』がしゃべりだすのです。「私の名前は『メモ帳』。みんなも人に話を聞くとき私を使ってると思うけど、使いこなせてる? プロは私をとっても上手に使うの。プロはね、まずメモする前の準備をしているの。日時と場所、名前とテーマを書いておくのよ。そして、ページの中央に縦に線を引くの。左は『聞いた内容』、右は自分が聞いて『感じたこと』に分けて整理しているのよ。ページのめくり方にもプロの技があるの。話の内容が変わったと思ったら、おめくり~! こうすれば、あとで見返すときわかりやすいでしょ。ほら、とっても整理されててきれいでしょ」。

scene 09目的に合わせて情報の集め方を考える
ないようを読む

「赤色のTシャツ1ポイント、と」。オサダとマツオがアンケートの結果をまとめています。「雑誌だったら黄色が人気って載ってたけど、現地調査では赤色が人気だね」とマツオ。「うん。もうちょっと調べてみるか」。オサダがそう言うと、「え、何? 何て言ってるか全然聞こえない~」とマツオは聞こえないふり。「だからもうちょっと調べてみるかって」。「なんて、聞こえませーん」。そこで、「マツオのばか!」と言うと、「なんだ、ばかって! ふざけんじゃねえ、ばーか!」とマツオ。「聞こえてんじゃねえかよ」。『情報の集め方』。目的に合わせて、集め方を考えることが大事です。

scene 10身の回りの仕事のプロの『情報の集め方』
ないようを読む

みんなの身の回りの仕事のプロも、必要な情報を集めています。髪を切る美容師の張さん。「今はやっているものだったり、これからはやりそうなものを自分で調べたり、情報をキャッチするっていうのは、本当に必要なものになっているなと思います」。お客が希望する髪形を、話をしながら見つけていく。インターネットを活用して最新の情報を集めている。

アクティブ10 プロのプロセス
情報の集め方
さまざまな仕事のプロから「情報の集め方」や「分析のしかた」「発表するテクニック」などを学ぶ。今回のテーマは「情報の集め方」。