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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01前回のおさらい~からくりのおもちゃを作ろう
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ここは、みんなの役に立つものを作る「ツクランカー」の部屋。今回は、幼稚園(ようちえん)の子どもたちをアッとおどろかす、からくりのおもちゃを作っています。スイカわりの様子を、からくりを使って表そうというのです。まずは、箱の中のカムを回すと箱からつきでた四角い棒(ぼう)が上下に動くからくりで、スイカがわれるしくみを作ろうとしているのですが…。

scene 02『小さく作って考える』
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試作品(しさくひん)が大きすぎた? 「いやいや。迫力(はくりょく)あるほうが子どもたちもよろこぶと思うよ」ともおでる。「それじゃ回してみるね」。女の子が箱の外の紙の円板を回して中のカムを回します。ところが紙で作ったカムがしなって曲がってしまい、中の棒(ぼう)をうまく動かせません。「こまったなぁ。やっぱり大きすぎたかなぁ。でもなんとかしたいよね」と首をひねるもおでる。そこへ、「今日もガチャっとお助け~」とレディー・ガチャがあらわれました。「ガチャーン、それっ!」とガチャ玉を出します。中の巻物(まきもの)には、『小さく作って考える』とありました。

scene 03小さな模型で試行錯誤を
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大きなものといえば、東京スカイツリー。いったいどうやって日本一の高さを作ったのでしょう。スカイツリーを設計(せっけい)した建築家(けんちくか)の土屋哲夫(つちや・てつお)さんに話を聞きました。土屋さんがまず作ったのは、実物の500分の1の模型(もけい)です。さらに、500分の1のサイズの人や車も作りました。小さく作って考える。模型を作ることで、大きな建物(たてもの)がどう見えるかを想像(そうぞう)することができ、みんなで話し合うときにもイメージがわかり合えます。「小さな模型で何度も失敗(しっぱい)して試行錯誤(しこうさくご)することが重要(じゅうよう)です」と土屋さん。

scene 04からくりアイデア~模型で動きをたしかめる
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「そうか。わたしもまず小さい模型(もけい)を作って考えてみる」と女の子。「そうだね。模型で動きを一つひとつたしかめてみようよ」ともおでるも言いました。「じゃあまずは、“スイカをわる人”から。スイカをさがすから首が左右に動くね。そしてうでを上げて、棒(ぼう)でスイカをわる。えいっ。こっちはスイカの部分」と女の子。「下からつきあげると…、パカンとわれる。ばっちりだね。次は下のからくりも作ろう!」ともおでる。

scene 05カムが回っても棒がもどらない
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「できた! うまく動くかな。まずは人の部分。どう?」と女の子。「いいね! 左の2まいのカムで首を左右に動かして、右のカムでうでを上下に動かしているのか」と感心するもおでる。つづいてスイカは…。カムを回転させるとパカンとわれました。でも、「われたのはいいんだけど、とじないや」と女の子。“スイカをわる人”は、カムが回ると上がったうでがちゃんと下にもどります。でも“スイカ”は、カムが回っても棒(ぼう)が下にもどらないのです。「下にもどすにはどうしたらいいんだろう」。するとレディー・ガチャがあらわれました。「ヒントをさがしてガチャンガ~、フン!」とガチャ玉を出します。

scene 06からくりアイデア~ばねのもどす力を使う
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手回しからくりの作家、橋爪宏冶(はしづめ・こうじ)さんに、うまく動かなかった“スイカ”を見てもらいました。すると、「このからくりにちょうどいいアイデアがあるよ」と言います。見せてくれたのは…。そうじ機(き)が動くとそうじ機本体のふたが開いたりとじたりするからくりです。そのしくみは、カムのとなりにある「ばね」。ばねのもどす力がふたをとじて、カムがふたを開ける。このくりかえしです。

scene 07見せ方にこだわる
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橋爪さんは、からくりを作るとき大切にしていることがあるといいます。「山からふきおろす風は、実は鬼(おに)のおならだった」という昔話をもとに作られた『赤城山(あかぎやま)のへっぷり鬼』というからくり。おもしろい動きを見せていますが、これで完成(かんせい)ではありません。ふきおろす風のところに、小さな鬼をたくさんつけました。つけるとどう見える? 鬼がついているほうが、鬼たちがふきとばされて強い風のイメージがしています。「しくみはもちろん、アート的(てき)な表現(ひょうげん)がすごく大事。この2つが組み合わさることで、魅力(みりょく)的なからくり人形ができる」(橋爪さん)。

scene 08ばねの代わりにゴムを使って
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「ばねを使うのか…。スイカがとじる動きに使えそう。じゃあわたしは、ばねの代わりにゴムを使ってみるよ」と女の子。スイカを開いたりとじたりする棒(ぼう)にゴムを取りつけて引っぱると、棒がゴムでもどっていい感じです。「よし、ついに完成(かんせい)しました!」と女の子。「やった! さいごまでいろんなくふうをして作ったよね」ともおでる。「そうなの。見て見て。うでのうしろ、糸をつけたの」。「へぇー。てこのはたらきで棒が大きく動くようにしたんだ。やるねぇ」と感心するもおでる。

scene 09動かしてみると…
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「スイカがしまらない問題は?」ともおでるが聞くと、女の子は「ここにゴムをつけたの」と、中のカムの横につけたゴムを見せました。「ゴムの力でとじる動きができるようにしたわけか」ともおでる。「それじゃあいくよ。それ!」。ハンドルを回してカムを回転させると…。「人形はきょろきょろ。棒(ぼう)はためてためて、ふりおろす! スイカがわれる感じも最高(さいこう)!」と女の子。大成功(せいこう)です。

scene 10みんななら、どんなもの作る?
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「からくりって、アイデア次第でいろんな動きができるからおもしろいね。でも、中にいるのは何?」と、スイカの中からあらわれる人形を見てもおでるが言いました。「スイカ太郎(たろう)だよ。人形を入れたら、もっとスイカがパカッとわれるように見えるでしょ。あ~、待ち遠しい。子どもたち、よろこんでくれるかな」。「よろこんでくれるよ」。そして…。「幼稚園(ようちえん)のお友だち、楽しんでくれた!」。「からくりを作ると、あっとおどろいてハッピーな気持ちにすることができるんだね!」ともおでるもよろこんでいます。みんななら、どんなもの作る?

ツクランカー
からくり ②
幼稚園の子どもたちを喜ばせようと「からくり」を使った動くおもちゃに挑戦。「スイカ割り」をテーマにしたからくり人形をつくることにしたが…。