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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01前回のおさらい~宇宙食を作ろう
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ここは、みんなの役に立つものを作る「ツクランカー」の部屋。今回は、地元名産(めいさん)のリンゴを多くの人にとどけたいと、国際宇宙(こくさいうちゅう)ステーションで食べられる“宇宙食”をめざして、保存(ほぞん)食づくりに試行錯誤(しこうさくご)しています。

scene 02リンゴをほしてみた…
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「ねえねえ、ほしたリンゴ、どうなった?」ともおでる。「うん、ばっちり。かわいてる。かんそうしていれば長く保存(ほぞん)できるはず!」と主人公。リンゴがかわきやすいようにうすく切って、外で丸二日ほしたのです。「いただきます!」と食べてみる主人公。「あれ? かたくてパサパサしてる」と言います。「保存の方法(ほうほう)を一つずつためしてみたんだよね?」ともおでる。「どれも味が今イチだった。ぼくがとどけたいのはおいしいリンゴなんだ」。そこへ、レディー・ガチャがあらわれました。「手順(てじゅん)の組み合わせ、考えてはどうかな? ガチャンガ~、フン!」とガチャ玉を出します。中には…。

scene 03ものづくりのひみつは“組み合わせ”
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おいしいと評判(ひょうばん)のひもの。そのひみつをこの道25年の名人、聞間孝久(ききま・たかひさ)さんに聞きました。ほす前につけこみ液(えき)で味をつけます。塩(しお)だけでもいいのですが、名人は“組み合わせ”を考えました。南国のくだものシークワーサーです。「シークワーサーを入れると魚のよぶんなあぶらやくさみを取ることができます」。あみにならべてほすときにも名人の手順(てじゅん)があります。日ざしの具合や風の強さ…。「あまりほすとかんそうしすぎる。ある程度(ていど)でとりこむと身がふっくらします」。ものづくりは、組み合わせをためし、いちばんのやり方を見つけること。

scene 04組み合わせ~「ほす」と「砂糖につける」
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主人公がリンゴをにています。「今度は何をためしているの?」ともおでるが聞くと、「塩(しお)は失敗(しっぱい)だったけど、あまい砂糖(さとう)でも、つけたら水分がぬけることがわかったんだ」と主人公。「それなら味もいけそう。そうか。『ほす』に、『砂糖につける』ことを組み合わせるんだね?」ともおでる。「そうさ!」と主人公。リンゴにくしをさして火が通ったかたしかめて、「よし、あとは、ほせばいいな」と言いました。

scene 05組み合わせ~「太陽の光」と「風の力」
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「これでよし、ジャーン! 特別(とくべつ)なかんそうマシーンを作ったんだ」と主人公。中には日光を反射(はんしゃ)してかんそうさせるために銀のシートがはられています。「ほし方もいろんな組み合わせを考えたんだ」。「どういうこと?」。「ここ見て!」。箱の横に、中に風を送るファンがついています。「しかも、マイクロビットに明るさを感じるセンサーがついているんだ。明るいときはファンは回らない。でも、暗くなると…」と主人公。「ファンが回る! 晴れのときは太陽の光でかわかして、くもりのときは風の力でかわかすアイデアだね」ともおでる。「そうさ!」。箱にリンゴをならべ、日なたにおくこと一日…。

scene 06やわらかくおいしく仕上がった!
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「ただいま、もおでる」。主人公が箱をかかえてもどってきました。「ほら!」。主人公が箱を開けました。「うわぁ、おいしそう!」。「かんそうはばっちりでしょ。それに、にこんだからやわらかく仕上がってる。いただきます!」と食べてみる主人公。「おいしい!」。「地元のリンゴの味だね。保存(ほぞん)ができて、おいしい味をとどける。組み合わせをたくさんためしたね」ともおでる。「宇宙飛行士(うちゅうひこうし)だけじゃなくて、おおぜいの人にも食べてもらいたい」と主人公。「そうだね」。そこへ、レディー・ガチャがあらわれました。「宇宙食にするには、まだまだ条件(じょうけん)があるんだ」と言います。

scene 07宇宙食を作る~工場のくふう
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2021年4月。民間(みんかん)の宇宙船(うちゅうせん)を使ってはじめて国際(こくさい)宇宙ステーションへとどけられた宇宙食があります。それは、名古屋名物名古屋コーチンと八丁(はっちょう)みそを使った、ふるさとの味がいっぱいの宇宙食です。その宇宙食を作った工場をたずねました。でも…、エアシャワーの部屋を通ったり、作業服のゴミを取ったり、なかなか中に入れません。一体どうしてでしょう。「ここから工場の中でいちばんきれいな部屋になっています」と開発担当(たんとう)の村田晴久(むらた・はるひさ)さん。なるほど、中に入る人をきれいにするためだったのです。

scene 08宇宙食を作る~衛生管理の徹底
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ここで手作りされる宇宙(うちゅう)食は、味つけや重さを正確(せいかく)にそろえるため、かならず二人以上(いじょう)で確認(かくにん)しているそうです。材料(ざいりょう)をふくろづめにしたら、巨大(きょだい)な圧力釜(あつりょくがま)に投入。高温で殺菌(さっきん)します。味がじまんの宇宙食は、衛生管理(えいせいかんり)を徹底(てってい)していました。どうしてここまでするのでしょう。「万が一おなかをこわしたら、病院もないし、地球に帰ってくるわけにもいかない。食中毒(しょくちゅうどく)はぜったいに起こってはいけない。衛生管理には気をつけています」と村田さん。

scene 09宇宙食を作る~気持ちを考えたデザイン
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村田さんたちがもう一つ気をつけていること。それは、宇宙飛行士(うちゅうひこうし)の気持ちを考えたパッケージのデザインづくり。「宇宙に持っていくものですから、宇宙の絵よりは、ふるさとや地上の絵をデザインしたほうがおもしろいと思います」(村田さん)。…「そうか。ぼくも考えてみよう」と主人公。「半年も地球からはなれているからねぇ」ともおでる。「うん。日本のふるさとを思い出してほしい」。「外国の宇宙飛行士(うちゅうひこうし)にもみせたいね」。「あの山とか、葉っぱとか…」。

scene 10みんなの宇宙食のデザインは?
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宇宙(うちゅう)食のデザイン。筑波(つくば)大学附属(ふぞく)小学校のみんなもいっしょに考えてくれました。カニ、たこやき、いろいろなデザインがあります。「ぼくは、カツオを宇宙食にしました。くふうしたことは、このおなかのメッセージです」と男の子。中には『宇宙の生活がんばって』というメッセージがありました。「わたしは、北海道産(さん)夕張(ゆうばり)メロンアイスを作りました。このデザインには、宇宙でも地球にして、どこかに旅行に行っているような気分でくつろいでもらいたいという思いをこめました」と女の子。

scene 11みんななら、どんなもの作る?
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さらに、「わたしは、さつまいもを宇宙(うちゅう)食にしました。このデザインにこめたことは、日本人宇宙飛行士(ひこうし)に日本をなつかしく思い出してくれたらうれしいし、外国人宇宙飛行士にも昔ながらのさつまいもをしょうかいできたらいいなと思ったことです」と考えた女の子も。すてきなアイデアがいっぱい! みんな、ありがとう。みんななら、どんなもの作る?

ツクランカー
宇宙食 ②
地元の名産を多くの人に届けたいと、「宇宙食」をヒントに保存食づくりに取り組む。1年半の保存が必要な宇宙食。日本各地の保存方法を試してみるが…。