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オープニング
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21世紀を乗り切る力。必要なのは、「しらべる、まとめる、つたえる」力だ。ところがこれがむずかしい! 三つの言葉の最初の文字をつなげると、“し・ま・った!”ではないか!

scene 01オンラインでアンケートを作る技
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「よく来たな。ここは吾輩(わがはい)の城(しろ)。情報(じょうほう)をうまく使えるようになる技(わざ)がかくされた場所だ」とデーモン閣下(かっか)。「見たまえ。わが城では1人1台コンピューターを使って、オンラインで会話をしたり、スライドを共同編集(へんしゅう)したり。どこにいても作業ができるのだ。諸君(しょくん)は使いこなしているか? では、アンケートで意見を集める技は使えるかな? オンラインでアンケートを作れば、いつでもどこでも回答してもらえて、結果も自動で集計されるのだ。さっそく挑戦(ちょうせん)してもらおう。『しまった!』なことにならないよう、心してかかれよ」。

scene 02テーマは『理想の給食のこんだてを作ろう』
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今回、オンラインでアンケート作りに挑戦(ちょうせん)するのは、ナツキ、ヒロタロウ、アイカの3人。テーマは、『理想の給食のこんだてを作ろう』。アンケートで意見を集めて、みんなが喜ぶ栄養満点の理想のこんだてを考えます。まずそれぞれのパソコンを使ってアンケートを作ります。アイカが考えたのは、『給食は好きですか?』。そこから聞く? ヒロタロウは、『どんな給食にしたいですか?』としました。“どんな給食”ってずいぶんあいまいな質問(しつもん)ですね。『おかずは何がいいですか?』、『野菜は何がいいですか?』という質問も考え、回答を記述(きじゅつ)式にしました。

scene 03できあがったアンケートは?
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「できました」。3人が作ったアンケート。『① 給食は好きですか?』。『② 今のこんだてを変えたいと思いますか?』。これらは選択(せんたく)式で答えます。そしてこんだてを変えたいと答えた人は、『どんな給食にしたいか』を記述(きじゅつ)式で答えます。野菜や汁もの、おかずなど、それぞれ食べたいものも、記述式で自由に答えを書くのです。「めっちゃいいと思います」とヒロタロウ。アイカも「楽しみ」と言います。

scene 04集まった回答でこんだて作り
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今回アンケートに答えてくれたのは、小学4年生から6年生の23人。集まった回答を見てみましょう。『どんな給食にしたいですか?』の答えは、全員さまざまです。「バイキング! へぇ、レストランみたいな給食だって」。「『おかずは何がいいですか』って、ミミガーって書いてある。ミミガーって何?」。するとヒロタロウが、「1番目と2番目を組み合わせた料理。おれが組み合わせて、おいしそうなものを考えるから」と言いました。おれがおいしそうなものを考えるってどういうこと? 「じゃあ、ミミガーとからあげを酢豚(すぶた)にしちゃう?」とヒロタロウ。「酢豚?」。えっ?

scene 05「しまった!」なこんだてに
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3人が作ったこんだては…。スープとラーメン。どちらも汁ものですね。おかずは、酢豚(すぶた)。アンケートの回答にはありませんが…。「自分の家だと、からあげにすっぱいものをつける食べ方があるので」とヒロタロウ。でも、「だれも酢豚食べたいって言ってない」とナツキが言いました。ここで、「まさしく! だれも望んでいないこんだてを書いてどうする!」と閣下。「そっか…」。「やっちゃった」。「あ~」。これは“しまった!”。

scene 06ポイント(1)目的に合った質問を考える
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「次からこんな“しまった!”なことにならないよう、吾輩(わがはい)がポイントを三つさずけてやろう。ポイントその1.目的に合った質問(しつもん)を考える」と閣下。今回の目的は、理想の給食を考えること。アンケートの一問目、『給食は好きですか?』は目的に関係ありませんよね。「意味なく書いちゃってた」とナツキ。目的に合わせて、どんな質問が必要か考えましょう。

scene 07ポイント(2)質問は具体的に書く
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「ポイントその2.質問(しつもん)は具体的に書く」と閣下。『野菜は何がいいですか?』の答えには、野菜の種類を書いている人もいれば、春雨サラダやピリ辛(から)こんにゃくなど、料理名を書いている人もいます。たとえば、『野菜は何がいいですか?』ではなく、『野菜の料理は何がいいですか?』と具体的に質問すれば、料理名を答えてほしいことがわかりますね。

scene 08ポイント(3)選択肢で答えられる質問にする
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「ポイントその3.選択肢(せんたくし)で答えられる質問(しつもん)にする」と閣下。こんだてについての質問を見ると、すべて記述(きじゅつ)式で答えるようになっています。結果はすべて1人か2人ずつでバラバラ。「選択肢の幅(はば)が広すぎた」とヒロタロウ。すると、「幅も何も、選択肢がないのだ!」と閣下。どんな料理がどれくらい人気なのかわかるよう、選択肢を作りましょう。たとえば『おかず』なら、肉じゃが、ぶりの照り焼き、ハンバーグ、野菜いため、マーボーなすなど。選択肢はかたよった内容(ないよう)にならないようにします。「ポイントをふまえてもういちどチャレンジしてみるがよい」と閣下。

scene 09もういちどアンケート作り
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質問(しつもん)を決めるためにまずは下調べです。「いつも給食に入っているもの。『主菜』と『飲み物』と、『果物』と『副菜』と『主食』」とナツキ。こんだて作りにどんな質問が必要か考えているようです。「サラダは…あ、『お野菜』という聞き方が悪かった」とヒロタロウ。『野菜』と聞いていたのを、『副菜』に言いかえてみました。これで料理について答えればいいことがわかります。「『主菜』は、たんぱく質がとれるから…」。「焼きざけ」。「さけとか納豆(なっとう)とか」。「たまご焼きも」。「このなかから選んでください、とか」。こうして、魚、肉、野菜など、栄養バランスを考えた選択肢(せんたくし)ができました。

scene 10理想のこんだてが完成!
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ふたたびアンケートに答えてもらいます。結果はどうでしょうか。『主食は何がいいですか?』には…。「『ごはん』が多いね。分かりやすくなった」とナツキ。「副菜は『春雨サラダ』が多い」とヒロタロウ。結果をもとにもう一度こんだて作りです。「主食は『ごはん』」。「お米に雑穀米(ざっこくまい)を少し入れてミネラルを」とヒロタロウ。みんなの意見を集めた理想の給食のこんだてができました。雑穀米入りのお米に鶏(とり)のからあげ、野菜たっぷりのコンソメスープなど、バランスのよいこんだてになりました。「できたー!」。「うまそうだな。悪くないだろう」と閣下。OK!

scene 11オンラインのアンケートで答えやすく
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「アンケートを作るときには、1.目的に合った質問(しつもん)を考えろ。2.質問は具体的に書け。3.選択肢(せんたくし)で答えられる質問にせよ。この三つのポイントを心得るがよい。ちなみに吾輩(わがはい)が今アンケートで聞きたいのは、人には言いにくいなやみについてだ。面と向かって答えづらいことも、オンラインのアンケートなら書きやすいのではないか? はげまして、元気が出るような曲でも作るとするか。ふははははは」。閣下はそう言って消えていきました。

しまった!~情報活用スキルアップ~
1 人 1 台端末活用編(1)アンケートで意見をあつめよう
「1人1台端末を活用する技」をデーモン閣下が伝授してくれるシリーズ。1本目はオンラインでアンケートを上手に作るには?質問や選択肢作りの工夫について学びます。

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