チャプターあらすじを読む
scene 01ユウタが作った『ユウタ新聞』
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ユウタが自分の部屋でプリンターから何か取り出しました。『ユウタ新聞』と書かれています。「いいじゃん。新聞ってこんな感じだよな」。…次の日、ミクとトシヤ先生が話しているところにユウタがやってきました。「見て見て。宿題の新聞、もうできちゃった」と、プリントした新聞を見せます。「もうできたの?」とミクはびっくり。「作り始めたらおもしろくて、一気に仕上がっちゃった」とユウタ。ところが、紙面を見たミクとトシヤ先生は、顔を見合わせて「うーん」と考えこんでいます。「なんか、読みづらいな。情報(じょうほう)をならべただけっていうか」とミク。

scene 02新聞ってこんな感じ?
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でもユウタは、「新聞ってこんな感じじゃない? 目をひく見出しをつけて、わかりやすいように写真もはったよ」と言います。するとトシヤ先生が、「ユウタさんのお宅(たく)は、新聞をとっていますか?」と聞きました。「とってません」。「うちはおじいちゃんがとってるけど、わたしはほとんど読んだことない」とミク。「だよね。ニュースはネットとかテレビで見られるし」とユウタ。すると、「それはもったいない。これを機に、ぜひ新聞のことを知って下さい。そうだ。わかりやすい動画があるんです」とトシヤ先生がパソコンを開きました。先生が見せた映像(えいぞう)は…。

scene 031面には最も大事だと思うことを
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新聞は、文字や写真で情報(じょうほう)を伝えるメディアです。社会面、経済(けいざい)面など、ページごとにテーマがちがいます。新聞社は、最も大事だと思うことを1面で伝えます。同じ日の朝刊(ちょうかん)をくらべてみます。A紙は、ある大学の論文(ろんぶん)の不正についての記事。B紙は、ネット上の個人(こじん)情報についての記事。C紙の1面は選挙制度(せいど)について。このように、新聞社によって1面であつかう話題はことなります。大事件(じけん)など同じ話題をあつかったとしても、伝え方は変わります。

scene 04全国紙、地方紙、専門紙…
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新聞には種類があります。日本全国に拠点(きょてん)を持つ「全国紙」。特定の地域(ちいき)の情報(じょうほう)を中心にあつかい、その地域で配布(はいふ)される「地方紙」。経済(けいざい)や工業など、ある分野に特化している「専門(せんもん)紙」などです。地方紙の紙面ができるまでを見てみましょう。まずは取材。山梨日日(やまなしにちにち)新聞社記者の仲澤(なかざわ)さんがやってきたのは、富士山(ふじさん)登山道一合目にある「茶屋」といわれる施設(しせつ)です。7月1日に山開きをする富士山。登山シーズンを前に、店主に話を聞きました。

scene 05取材、原稿作成
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「お客さんはかなりふえている。茶店をやっている以上、たくさんのお客さんに来てもらいたいし、ふもとから登る富士山を楽しんでもらいたい」(店主)。話を聞いたり写真をとったりして、紙面を作る材料を集めます。「店主の思いというか、登山道をふもとからもりあげたいという話をされていたので、そこを表現(ひょうげん)したい」(仲澤さん)。支社(ししゃ)に帰ると、取材をもとに原稿(げんこう)を書きます。「今日、お話をしていて、きさくな感じでふだんも営業(えいぎょう)されていると思ったので、店主の人柄(ひとがら)が伝わるように表現できれば」(仲澤さん)。

scene 06原稿チェック、レイアウト、写真選定、見出し
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本社では記者の原稿(げんこう)をチェック。事実関係のまちがいはないか、伝えたいことが明確(めいかく)かなどを確認(かくにん)します。原稿が完成したら、整理部が紙面のレイアウトをします。たて書きの新聞は右から左、上から下に向かって読まれます。そのため最初に目が行きやすい右上に、いちばん伝えたい見出しや写真を大きく配置します。記事の内容(ないよう)を強くうったえる写真を選び、どんな内容かすぐにわかる見出しをつけて、記事の配置を考えます。複数(ふくすう)の人たちがチェックしながら、取材してわかったことや感じたことを伝える新聞が完成します。

scene 07実際の新聞を見てみると… 
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「これが実際(じっさい)の新聞です」とトシヤ先生。山開きの準備(じゅんび)の写真が大きくレイアウトされ、見出しに『富士山登山 ふたたび活況(かっきょう)を』とあります。「山開きにかけるご主人の思いがこめられている気がします。登山客がもどってきてふたたびにぎわってほしい。そういう思いが伝わってきませんか」。「たしかに」となっとくするミク。すると、新聞を手にしたユウタが「これ、いちいちたたんだり開いたり、持ち運びも大変じゃない?」。「そうね。手軽にスマホとかで読めたらいいのに」とミクも言います。「そういう人のために、新聞は今、紙だけじゃないんです」とトシヤ先生がパソコンを開きました。

scene 08デジタルの時代に合った新聞の形
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新聞にはスマートフォンやパソコンで見ることができる「デジタル版(ばん)」があります。小さな画面でも拡大(かくだい)して大きな文字で読むことができます。記事を長おしすると横書きで表示(ひょうじ)される機能(きのう)も。過去(かこ)の記事も1か月分いつでも読むことができます。ニュースサイトを開設(かいせつ)している新聞社もあります。紙の新聞は伝える速度がおそいといわれていましたが、インターネットの速報性(そくほうせい)を生かして情報(じょうほう)を発信しています。「デジタルの時代に合った新聞の形を提供(ていきょう)していく」(編集局長 三井さん)。

scene 09デジタルの良さ、紙の良さ
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「いろんな形で発信してるんだね。文字の向きも変えられるなんて知らなかった」とミク。「おれはぜったいデジタル派(は)。ケータイですぐに見られるから」とユウタ。「でも紙の新聞も、広げて全体を見わたせるし、新しい情報(じょうほう)や知らない世界にふれあうきっかけになりそう」とミク。学生時代から紙の新聞を読んでいるというトシヤ先生。新聞のにおいも好きだと言います。ミクも、「紙とインクのにおい。なんか落ち着く」と言います。「そう言われると紙もすてがたいな。デジタルもいいし、紙もいいし」とユウタ。「それぞれの良さがありますからね。まずは親しんでみて下さい」とトシヤ先生が言いました。

アッ!とメディア ~@media~
文字と写真で伝える ~新聞~
テーマは新聞。新聞の見出し、記事、レイアウトなどはどのように作られるのだろう?新聞紙面づくりの現場に密着。また、デジタルの時代を踏まえた、新聞の工夫とは?

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