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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01海外にすむ友だちにプレゼントをおくりたい
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ここは、みんなの役に立つものを作る「ツクランカー」の部屋。主人公がオンラインで会話しています。「また会えたらいいな。See you!」と手をふる主人公。「だれ、だれ? 外国のお友だち?」ともおでる。「そうなの。去年までうちの町に住んでたんだ。ほら!」。主人公が見せた写真は、忍者(にんじゃ)のかっこうをしたお友だちです。「日本の文化が大すきなの。次の誕生(たんじょう)日に何かプレゼントを作ってあげたいなぁ。何がいいと思う?」。そこへ、「ガチャンガチャン~!」とレディー・ガチャがあらわれました。「伝統工芸(でんとうこうげい)をヒントにしてみたら? ガチャンガ~、フン!」とガチャ玉を出します。

scene 02自分の地域の伝統工芸品を見てみよう!
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昔から職人(しょくにん)たちが受けついできた技(わざ)、伝統工芸(でんとうこうげい)。着物や器(うつわ)などいろいろな工芸品があります。自分の地域(ちいき)の伝統工芸品を見てみましょう。主人公がやってきたのは、石川県金沢(かなざわ)市にある『いしかわ生活工芸ミュージアム』。朱(しゅ)色と金色にかがやくきれいな器がありました。「この器、何だろう? 輪島塗(わじまぬり)かぁ。ピカピカ!」と主人公。参考価格(さんこうかかく)、280,000円。「おぉ、高級なんだ!」。つづいて、加賀友禅(かがゆうぜん)というそめ物の着物があります。「桜(さくら)の花びらがいっぱいある。すてき~」。そして、「こっちの柄(がら)もかわいい! うん、これだ!」。

scene 03加賀小紋をヒントにそめ物を作ることに
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「ただいま~」。主人公がもどってきました。「どうだった?」。「どれもすてきだったけど、とくに気に入ったのがあった。見て、写真をとってきたの」ともおでるに見せます。「着物の展示(てんじ)にあった布(ぬの)。加賀小紋(かがこもん)っていうそめ物なんだって」と主人公。「うん。日本らしいデザインで、色もきれい」ともおでる。「でしょ? わたしもこんなふうにきれいなそめ物を作ってプレゼントしたいな!」。「よろこんでもらえそう!」。「どんな柄(がら)がいいかなぁ」と考える主人公。すると、「それならこれはどう?」とレディー・ガチャがあらわれました。「ガチャンガ~、フン!」とガチャ玉を出します。

scene 04伝統工芸品のデザイン「文様」
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ガチャ玉を開けると、「お守りだ」。虫メガネで見ると、「お花の柄(がら)…四角? あ、六角形がたくさん!」と主人公。ひし形やおうぎ形もあります。「いろんな図形がかくれているんだね」と主人公。「その通り。この柄を『文様(もんよう)』って言うんだ」とレディー・ガチャ。「同じ図形をくりかえす、伝統工芸(でんとうこうげい)品のデザインの基本(きほん)なんだ」。「わたしでもかけそうな気がしてきた!」。主人公がさっそく文様をかき始めますが…、形がバラバラに。「どうしたらきれいにかけるんだろう?」。すると、「その技(わざ)は、職人(しょくにん)さんに聞いてみよう!」とレディー・ガチャ。

scene 05文様作りの技~下地のマス目をかく
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石川県の伝統工芸(でんとうこうげい)品、九谷焼(くたにやき)。文様(もんよう)がびっしりとすきまなくかかれています。どのようにしてかいているのでしょう。この道50年の職人(しょくにん)、福島武山(ふくしま・ぶざん)さんの技(わざ)を見てみましょう。細い筆で小さな文様を一つひとつかいています。目をこらして見ると、黒い線が見えます。これは何でしょう? まきもどして見てみると、マス目が見えてきました。この下地(したじ)がポイントです。

scene 06文様作りの技~定規を使う
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この文様(もんよう)は、平行四辺(しへん)形をしきつめたマス目を下地(したじ)にしています。ここで使うのが、みんなにもおなじみの三角定規(じょうぎ)。二つ使って線を引きます。同じはばでくりかえし、くりかえし、平行に線を引きます。これをお皿の表面にこすって写したら…、線に合わせて文様をかいていきます。すると、きれいな文様がかきあがるというわけです。文様の芸(げい)に算数の技(わざ)あり、ですね。

scene 07正六角形の文様をかいてみよう
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「算数を使うなら、わたしにもできるかも!」。主人公が三角定規(じょうぎ)、コンパス、分度器(き)を取り出しました。「正六角形をかいてみよう。まず、円を60°ずつ六つに分けて…」。辺(へん)をむすんでいきます。「こうすれば六つの辺の長さが同じになる。ほら、できた!」。「おぉ、きれいな正六角形。でも、たくさんしきつめるのにこれをくのかえすのはたいへんだよね」ともおでる。「そうだよね…」と考える主人公。すると、「あ!」と何かひらめいたようです。「正六角形って、六つの正三角形でできている! だから、たくさんの正三角形をかいて、あとからつなげればいいんじゃない?」と主人公が言いました。

scene 08文様作りの技~定規を使って下地をかく
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「まず、三角定規(じょうぎ)を使って、平行に線を引いていく」と主人公がたくさん平行線を引いていきます。「三角定規の60°の角を使うんだね」ともおでる。「反対方向にも線を引いていくよ」と主人公。さらに、たてにも線を引いていくと、「正三角形がたくさん見えてきた!」ともおでる。「よし、ここまでかけたら…」。正三角形の下地に、「正六角形がかける! あとはかんたん~」と、主人公がどんどん正六角形の線をかいていきます。「お~、きれいな文様(もんよう)になったね!」ともおでるも感心しました。

scene 09こんなところにSTEAM
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奈良・正倉院(しょうそういん)の宝物(ほうもつ)、『紫檀木画槽琵琶(したんもくがのそうのびわ)』。1300年ほど前に作られた、琵琶という古い楽器(がっき)。何かの絵がかかれていたのですが、長い年月で真っ黒くなってしまいました。ところが千年の時をこえて、当時の色がよみがえりました。元の絵はとてもカラフル。昔の色を調べるために使われたのが、レントゲン写真と同じ技術(ぎじゅつ)、「エックス線」。骨(ほね)がはっきり見えるのは、エックス線に材料(ざいりょう)のちがいを見分ける技(わざ)があるから。そのエックス線を絵に当てることで、絵具の元になった材料がわかります。銅(どう)だったら、色は緑色。ヒ素(そ)なら黄色。こうして色を調べられるのです。

scene 10みんなは、どんなもの作る?
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「ねぇ、見て見て! そめ物のデザインがかけたよ! 春夏秋冬!」。主人公がもおでるにデザインを見せます。「おぉ、文様(もんよう)で季節(きせつ)を表現(ひょうげん)したんだね。すごい!」ともおでる。「でしょ?」。「じゃあ次は、どうやってそめるか考えなきゃね」ともおでるに言われ、「うん!」とはりきる主人公です。みんなは、どんなもの作る?

ツクランカー
伝統工芸①
テーマは「伝統工芸」。海外の友だちに誕生日プレゼントを送ろうと、地元の伝統工芸をヒントにものづくりに挑戦。染め物を作るため、伝統的な柄「文様」を描いていく。
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伝統工芸産業図形算数