
今回の『ツクランカー』は、「エコバッグ」作りに挑戦(ちょうせん)。家族のみんなによろこんでもらいたい。愛情(あいじょう)たっぷりのバッグ作り。始まるよ~!

「うーん、もうだめかも知れないなぁ。ところどころにあなが開いているよ、ほら」と主人公がもおでるに買い物ぶくろを見せました。「ほんとだ。でっかいあなだね」ともおでる。「これ、お母さんがずっと前から使っていたものなんだ」。「ずいぶん使っていたねぇ。そろそろかえないと」。「新しい買い物ぶくろか…。じゃあさ、作ってみようか!」と主人公。「うん、いいね!」。そこへ、「ガチャン、ガチャン~! だったら、『エコバッグ』でしょう!」とレディー・ガチャがあらわれました。「エコバッグって?」。「まずは、エコバッグについて調べよう。ガチャンガ~、フン!」とガチャ玉を出します。

エコバッグとは、環境(かんきょう)に負担(ふたん)をかけないバッグのこと。少し前まで無料(むりょう)でもらえていたスーパーのレジぶくろが、2020年から有料になりました。すると、みんながレジぶくろを使わないようになり、プラスチックごみがへりました。それまでは、一年間に一人当たり300枚(まい)も使われていたレジぶくろ。それがごみになって海に流されると、カメが大好物(だいこうぶつ)のクラゲとまちがえて食べ、死んでしまうこともあるのです。そこで、エコバッグ。ごみをふやさないよう、自分用のエコバッグを持つ人がふえています。

「どんなエコバッグを作ろうかな」と考える主人公に、「ふだん買い物をする家族に聞いてみたらいいんじゃない?」とレディー・ガチャが言います。「それはいいアイデア! よし、聞き取り調査(ちょうさ)開始!」。しばらくして…、「調査結果(けっか)をまとめたよ、見て」と主人公。「お母さんは、毎日持ち歩いてもかさばらないように『軽くて』、『小さく』なるもの。お父さんは、重いものを入れてもやぶれない『じょうぶ』なもの。おばあちゃんは、よごれてもすぐに『あらえる』ものがいいみたい」。「よし、この四つの条件(じょうけん)に合うエコバッグを作ろう!」ともおでる。

「家の中にあるものでエコバッグになりそうなものを集めてきたよ。新聞紙、古くなったレジャーシート、お古のTシャツ」と主人公。「再利用(さいりよう)するの? エコだね」。「ほねがおれて使えなくなったかさ」。すると、「英字(えいじ)新聞があるね。おしゃれ~。まずはこれで作ってみようよ」ともおでる。主人公が新聞紙をおりたたんでいきます。「新聞紙はやぶれやすいから注意して」ともおでる。「そうなんだよ。だから、何枚(まい)か重ねたりおったりして、がんじょうにしないとね。底(そこ)になるところはとくにあつくして…。ほら、ふくろの部分のできあがり!」。

「次は、持ち手の部分。こうして丸めて…」。主人公が新聞紙を細くまるめて持ち手を作っていきます。「うん、じょうぶになった!」。「いいね!」。「あとはこれをふくろにはりつけて、できあがり! どうかな?」と主人公。「荷物を入れてみよう」ともおでるが言います。ペットボトル、くだもの…。「やぶれないかなぁ」と心配になるもおでる。「よいしょ」とバッグを持ってみた主人公は、「うん、だいじょうぶ」と言いました。「新聞紙のエコバッグは軽くてじょうぶにできた」。「でも、小さくおりたためないし、紙の素材(そざい)だからあらえないね」ともおでる。

「じゃあ次は、Tシャツで作ってみよう」ともおでる。Tシャツを広げて、「えーと、これをバッグにするには…」と考える主人公。「下をふくろにして、かたを持ち手にするのはどう? こういう感じ」と、カットするラインを見せます。「なるほど。バッグになりそうだ」ともおでる。さっそくはさみでカットして、Tシャツのすそをぬいつける主人公。「ふくろの底(そこ)になる部分だから、しっかりぬわないとね」ともおでる。すると、「あれ? さいごはどうするんだっけ?」と主人公。「『玉どめ』だよ。はりを当てて、糸を二、三回まきつけて、ギュッと引く…。ほら、玉になってとまった」ともおでる。

「できた! 軽くていい感じ!」。Tシャツで作ったバッグを広げてみる主人公。「荷物を入れてみよう」とペットボトルを入れます。かたにかけながら、「のびちぢみするのもいいね」と言いました。「ごつごつした野菜(やさい)なんか入れてもよさそう」ともおでる。「たたんだら小さくなるかなぁ」。主人公がバッグをたたみますが、「うーん、そうでもないか…」。ということで、「Tシャツのエコバッグは、軽くてじょうぶ!」と主人公。「そんなに小さくはならないけど、よごれたら何回もあらえるね」ともおでるも言います。

「よし。次は、使えなくなったかさの生地で作ってみよう」ともおでる。「これこれ、ほねがおれて使えなくなったかさ。まずは、ほねをはずすね」と主人公がかさのほねをはずしました。かさを広げてみて、「かさの生地はこんな形をしているのか」と主人公。「これをどうやってバッグにする?」ともおでるも言います。「そうだなぁ」と考えていた主人公が、「こうして半分におって、はしの部分をぬいつけて、上に持ち手をつけたらバッグになるんじゃない?」と言いました。「荷物がたくさん入りそう!」。

主人公が、かさの生地のはしをぬいつけていきます。「持ち手は『ハトメ』という金具を使うよ」と主人公。生地に切れ目を入れて、ハトメをあなに入れます。もう一方の金具をかぶせ、上下から『パンチ』ではさんでしっかりとつけます。「うん、これでよし。あなにひもを通して、できた!」。さっそくペットボトルを入れてみます。「なかなかじょうぶだし、軽い! それに小さくたためる」とよろこぶ主人公。かさの生地で作ったエコバッグは、すべての条件(じょうけん)にぴったりです。

「素材(そざい)のちがう3種類(しゅるい)のエコバッグ、気に入ってもらえるかな。おうちの人に見てもらおう」ともおでる。結果(けっか)は…。「新聞紙のバッグを気に入ったのはお父さん。じょうぶで、がらがおしゃれだと言っていた。Tシャツのバッグはおばあちゃん。軽いし、はだざわりがいいって。いちばん『〇』が多かったかさのバッグをえらんだのはお母さんだった」。お気に入りのポイントは、人それぞれでした。

「これもつけてみたんだ」と主人公が、もおでるにとうめいのポケットを見せました。「メニューのカードをたくさん作っておいて、夕食で食べたいものを入れておく。材料(ざいりょう)を買うときに参考(さんこう)にしてもらえるんじゃないかな。名づけて“コミュニケーション・ポケット”!」。「買い物が楽しくなりそう!」。みんななら、どんなもの作る?