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今回の『ツクランカー』は、「パスタで橋を作ってみよう!」。細いパスタも、じょうぶな橋に大変身(だいへんしん)! その秘密(ひみつ)は…。

scene 01パスタで橋?
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「もぐもぐ、もぐもぐ。うーん、自分で作ったにしてはおいしくできたなぁ」。主人公がパスタを食べています。「ぼくにもひと口ちょうだい」ともおでる。「あげないよ」。「けち~。そのパスタも食べちゃうつもり?」と、もおでるがまだゆでていないパスタを見て言いました。「ううん。こっちのパスタは賞味期限(しょうみきげん)が切れちゃってるんだ。このパスタ、何かに使えないかなぁ」。そこへ、「うーん、どれどれ?」とレディー・ガチャがあらわれました。「そのパスタを使って橋を作ったらどう?」と言います。「パスタで橋?」。「そう。まずはこれを見てみて。ガチャンガ~、フン!」とガチャ玉を出します。

scene 02「パスタブリッジコンテスト」
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レディー・ガチャが見せたのは、カナダで行われた「パスタブリッジコンテスト」の様子。パスタで橋の模型(もけい)を作り、どのくらいの重さにたえられるかをきそうのです。この作品、なんと200kgの重さで下に引っぱられています。いったいどこまでたえられるのでしょう。引っぱる力が223.61kgになってようやくこわれました。パスタの橋は、仕組みをくふうすると200kg以上(いじょう)の重さにたえるのです。どうすればじょうぶな橋が作れるのか、その仕組みを学ぶために、パスタを使った橋作りに授業(じゅぎょう)で取り組む小・中学校もあります。

scene 03パスタブリッジを作る~ひとたばのパスタで
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「すごーい! かっこいい橋がいっぱいあったね」と主人公。「でも、どうやったらかっこよくてじょうぶな橋になるのかなぁ」と考えこむもおでる。「そうだよね。パスタはこんなに細いもんなぁ」。主人公がパスタを1本曲げていくと、すぐにおれてしまいました。「ちょっとさわっただけでかんたんにおれちゃうよ。これじゃあ、かっこいい橋が作れるとは思えないけどなぁ」。「ひとたばはおよそ100gだね」ともおでる。「これでどんな橋が作れるのかやってみようよ」と主人公が言いました。「うん!」。

scene 04パスタブリッジを作る~グルーガンで固定する
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「じゃあ、ひとたば全部を橋の底(そこ)の部分に使ったらどうかな。横にならべて…」。すると、「パスタを固定(こてい)するのにグルーガンを使うといいよ。だけど先の部分はあつくなるから気をつけてね」ともおでる。グルーガンを使ってパスタをのりで固定しました。「これでよし、と」。固定したパスタを台にわたして乗せます。そしてペットボトルに水を入れました。「いっぱいまで入れたら2kgくらいか。重たーい。これにたえられたらすごいよね」。橋の真ん中にペットボトルをつるします。すると…、ポキッ、ポキッとおれ始め、橋はこわれてしまいました。「横にならべるだけじゃやっぱりだめか…」。

scene 05パスタブリッジを作るくふう~パスタをたばねる
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「えーと…」とパスタのたばを持って考える主人公。「あ、たばねたほうがさっきよりじょうぶになりそう!」と気づきました。「いいね。これで2kgにたえられるかためしてみよう」ともおでる。さっきと同じようにやってみると…。「すごい! 2kgの重さでもこわれない!」と主人公。「たばねるとじょうぶになるんだね。すごーい!」ともおでるも感心。「でも、これじゃ丸太みたいになって橋っぽくないよね。どういう形ならじょうぶな橋になるかな?」と主人公が言います。するとレディー・ガチャがあらわれました。「そんなときは本物の橋を見てみたら? ヒントがあるかもしれないよ。ガチャンガ~、フン!」。

scene 06いろいろな形の橋
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みんなの生活をささえるために重要(じゅうよう)な橋。実はいろいろな形があります。横浜ベイブリッジはななめにはったケーブルが特徴的(とくちょうてき)。東京ゲートブリッジは三角形がたくさんある構造(こうぞう)。すがたが水面にうつって眼鏡(めがね)に見える長崎市の眼鏡橋。「横浜ベイブリッジなどかなりの長さで重くなるので、つり橋にしてある点が特徴です」と関東学院大学教授の高島英幸(たかしま・ひでゆき)さん。つり橋では橋を上に引き上げることで、橋にかかる力を少なくできるのです。眼鏡橋はアーチの部分に力をにがすことで、直線の橋にくらべて上からの力によくたえることができます。

scene 07じょうぶな橋の仕組みは「形」にある
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そして、よく見かける形の橋。三角がたくさんありますが、これはどんな特徴(とくちょう)があるのでしょう。「それはトラス構造(こうぞう)とよばれるものです。三角形は力を効率的(こうりつてき)に分散(ぶんさん)させてくれる形です」(高島さん)。三角形があると、橋にかかる力が分散されてつたわります。三角形は大きな力を小さな力に分けることができるから強いのです。つり橋、アーチ、トラス。橋をじょうぶにする仕組みは、形にありました。

scene 08パスタブリッジを作るくふう~三角形の強さをためす
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「よし。じゃあ5本をひとたばにして…。これでやりたい実験(じっけん)があるんだよね」と主人公。四角形と三角形を使った橋を作りました。「これで本当に三角形が強いかためしてみようよ」。「うん!」。「よし。じゃあまず四角形から」。主人公が水の入ったペットボトルをつるすと、あっという間にパスタの橋がおれました。「やっぱり四角形じゃ弱いんだね」ともおでる。「じゃあ三角形のほうはどうだろう」。またペットボトルのおもりをつるすと…。「すごい! こっちはたえたよ!」。「やっぱり三角形のほうが強いんだね」ともおでる。「三角形をたくさん使えばじょうぶな橋ができるかも!」と主人公が言いました。

scene 09パスタブリッジを作るくふう~設計図
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「下の線はこうして…」。主人公が方眼紙(ほうがんし)に線を引いています。「設計(せっけい)図?」ともおでるが聞くと、「そう。作るのと同じ大きさの設計図」と主人公。「そうか。これなら材料(ざいりょう)を当てて切り出すことができるんだね」。「橋を横から見た図だよ」と主人公。「おー、三角形がいっぱい! その上の部分にも足したりできるのかな?」ともおでる。「えーと、これだったらどうかな?」。主人公が線を書き足していきます。「よし! 上にも三角形を足してみたよ!」。「これで作ったらかっこいい橋ができそうだね」ともおでるが言いました。「じゃあこれで橋を作っていこう!」。

scene 10みんななら、どんなもの作る?
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「まずはここをとめて…」。三角に組んだパスタの角をグルーガンでとめていきます。「よいしょ。もおでる、ちゃんとおさえててね」。立体に組み上げたトラス橋の角も、もおでるに手つだってもらってグルーガンでとめます。「さいごにここをとめれば…」。いちばん上の三角の角をとめました。「完成(かんせい)!」。「かっこいい! これで重さにもたえられたらかんぺきだね。さっきの2kgの水をのせてみよう」ともおでる。ペットボトルをつるしてそっと手をはなすと…。「やったぁ! びくともしない。三角形すごい!」。「ほかにもいろんな形を作ってみようよ」。みんななら、どんなもの作る?

ツクランカー
パスタで橋
テーマは「パスタで橋をつくろう!」賞味期限切れのパスタ100グラムを使いカッコよくて頑丈なパスタブリッジを作る!

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