チャプターあらすじを読む
オープニング
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これは、戦国時代からタイムスリップしてきた姫と現代(げんだい)のボクが、ネットやスマホの“わからないっ”ことを解決(かいけつ)していく物語である。

scene 01朝なのにねむそうなみんな
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チャイムとともに教室に飛びこんできたスグル。「セーフ?」。すると、「ギリ、セーフ」とゲン。「みなの者、ごきげんよう!」と教室に入ってきた姫(ひめ)。「朝じゃというのに、みなねむそうじゃのぅ」と不思議そうです。「夜、ついついネトゲしちゃうんだよね」とゲン。「わたしは友だちとメッセージしてたらおそくなっちゃって…」とねむそうなリコ。「ネットとやら、ねぶそくになってまでするものなのか?」と姫が聞くと、「ゲームは友だちと仲良くなれるし」とゲン。「勉強のことでやりとりもできるし」とリコ。「気分の切りかえにもなるし」とスグルも言います。「ついついね~」とみんな。「わからん」と姫。

scene 02家に帰ってすぐスマホ
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家に帰ってきたスグル。ランドセルを置くとすぐにスマホを手に取り、たたみの上にねころんでスマホをいじり始めました。「宿題せぬのか?」と姫(ひめ)。スグルは返事もせずにネットにむちゅうです。すると姫の手の扇(おうぎ)が「未読、未読~」と言ってスマホに変身しました。画面を見ると、『52のメッセージがあります』とあります。「いかん。みなからの文(ふみ)がたまっておる! 目を通さねば、話題に乗りおくれてしまうではないか!」。あわててスマホを操作(そうさ)しながらすわりこむ姫。スグルはあいかわらずスマホにむちゅうです。

scene 03ごはんのときもずっとスマホ
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料理をテーブルに運んでいたスグルの父が、「おっとっとっと…」。スマホを見ながら入ってきたスグルたちにぶつかりそうになります。「いただきます」と言ってもスマホから目をはなさないふたり。ふと目を上げた姫(ひめ)がごはんに気づきました。「白米…なんというとうといかがやき…」とスマホで写真をとります。「ふたりともスマホやめなさい」と母。「ちょっと今いいところで…」。「えすえぬえすの話題作りに…」。すると、「ごはん中、スマホ禁止(きんし)!」と母が言いました。「あと、夜9時までというルール守ってる?」。目をそらすスグル。でも、見ると父もスマホで料理のさつえいにむちゅうで…。

scene 04度がすぎると依存の始まり?
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「よくないよくないとはわかりつつ、ついさわってしまう」とスマホを見て言う姫(ひめ)。するとスマホが扇(おうぎ)にもどりました。「だよね~。グループチャットが始まっちゃうとぬけるのむずかしいしね~」。「扇の言う通りじゃ。スグルは?」。「ゲームの動画見てるんだけどとちゅうでやめられないんだよ」。「そういうふうにできてるからね~」と扇。「動画アプリは関連動画を自動再生(さいせい)して次々動画を見せようとするし、ゲームはログインボーナスとかイベントとかで毎日続けて遊びたくなるようにできてる。どれもすっごく楽しいけど、度がすぎると依存(いぞん)の始まりだよ~」と言いました。

scene 05小学生の10人にひとりが依存傾向
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「依存(いぞん)?」。「いまや、小学生の10人にひとりが依存傾向(けいこう)にあるって言われてるんだぜ~」と扇(おうぎ)。「なんと物騒(ぶっそう)な!」とおどろく姫(ひめ)。「気がつくと、思ったより長い時間ネットしてたり、ネットばかりで宿題もやらなくなったりしたら、依存かもしれないよ~」と言います。「そんな、大げさ~」とスグルが言ったとき、スマホに着信です。すかさずスマホを見ると、『塾(じゅく)終わった! ネトゲしようぜ!』とゲンからでした。「やった!」。さっそくゲームの用意をするスグル。そんなスグルを見て、「大げさ、か…」とつぶやく姫。

scene 06夜おそくなってもネットのゲームを…
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スグルがゲームに熱中しています。画面に『LOSE』の文字が。「あ~もう、負けた!」とスグル。部屋の中は真っ暗です。「もう一回!」とゲン。「え、もう一回?」。スグルが時計を見ると夜の10時を回っています。「負けっぱなしじゃ、ねむれねーよ。次はぜったい勝とうぜ!」とゲン。「う、うん…」とスグル。「よーし、いくぞ!」。暗い部屋でまたゲームを始めてしまうスグル。…そして朝。目覚まし時計のベルが鳴っています。スグルはゲームをしながらねてしまったようで、ゲーム機をかかえたままです。

scene 07ちこくしたスグル
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教室に飛びこんできたスグル。「セーフ?」。すると、「アウト!」とゲンが言いました。姫(ひめ)もみんなも席についています。「アウト~!」とみんな。「ちこくだぞ!」と先生。「すみません…」。席についたスグルは大あくび。すると先生が、「はい。それじゃ小テストするぞ」と言いました。「え~っ!」と言うみんなに、「昨日の宿題をやっていればできるからな」と先生。「ギガヤベェ…」と言うスグルを、姫が心配そうに見ています。

scene 08「しばらく、スマホ禁止!」
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スグルの小テストの点数は20点でした。「宿題はやらない。スマホのルールは守らない。ちこくはする。はぁ~」。しょんぼりとすわっているスグルのまわりを歩いて、母がお説教しています。「約束全部守ってない。その上でこの点数は、ダメ!」と母がテーブルをたたきました。「はい…」。力なく答えるスグル。「しばらく、スマホ禁止(きんし)!」。そう言うと母はスマホを取り上げました。「はっ、なんで!?」。「だめなものはダメ!」。また心配そうにスグルを見つめる姫(ひめ)。「なんでだよ~っ!?」。

scene 09一日6時間もネットをしていた
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「ひどい。スマホ取り上げって…」と落ちこむスグル。すると姫(ひめ)が、「おぬし、まだわからぬのか」と言いました。「え?」。「扇(おうぎ)!」と姫がよぶと、「はいはーい」と扇があらわれました。「ここ最近のスグルの様子を見せちゃうよ~。学校から帰ってすぐスマホ。ごはんのときだってまたまたスマホで…。夜はねないでネットゲーム。では、どのくらいスグルはネットをしているんでしょう? こちらをドン!」。扇が見せたのはスグルの一日を表した円グラフ。「6時間!」。「ぼく、こんなにさわってるんだ」と気づくスグル。「一目瞭然(いちもくりょうぜん)じゃな」と姫。

scene 10“ネット依存”になると…
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「でも、友だちと遊べないときはひまで見ちゃうし、見始めたら止まらないし、最近ゲームでしかゲンたちとあそべないし、遊んだらぬけづらいし…」とスグル。「このままいったらどうなるか、見てみようか~」と扇(おうぎ)が言います。「え?」。「夜のネットにハマると昼夜逆転(ちゅうやぎゃくてん)。朝起きられなくて学校に行けなくなっちゃうよね~。ネットばかりになって生活がメチャクチャに! これが、“ネット依存(いぞん)”!」と扇。「依存…」とスグルがつぶやいたとき、トントントンとノックする音がしました。「ちょっといい?」。母でした。

scene 11スマホのルールを決めよう
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「もう一回ちゃんと話そ、スマホのルール。まずは、一日何時間くらいって決めようか」と母。「うーん、2時間とか?」とスグル。「スグル、ちゃんと守れるのか?」と姫(ひめ)が言うと、スグルは「うーん、ちょっと不安」と言います。「ほかに何かすること考えられない?」と母。「うーん…」。「わしの時代は書を読んだり、野山でけものを生けどったり、ネットはないが楽しいことにあふれておった。スグルもまわりをもっと見てみよ」と姫。でも、「え~、マンガ読むとか…マンガ読むとか?」と思いつかないスグル。そこへ、「たっだいま~!」と父が帰ってきました。「みんな集合~! 花火やるぞ~! は、な、び!」。

scene 12スマホより大切な時間とは
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縁側(えんがわ)にこしをおろしてスグルと父、母が花火をしています。線香(せんこう)花火を楽しんでいる家族のうしろすがたを見ながら、「すまっほより大切な時間があるといいが、なかなか見つけにくい。家族の時間を作るとは、パパどのもやるのう」と姫(ひめ)が言います。「自分で考えることも、家族のサポートも、両方大事なのかもね~」と扇(おうぎ)も言いました。「そうじゃのう。さて、まだ仕上げが残っておるな」。そう言うと姫は意味ありげにほほえみをうかべました。

scene 13ネットは楽しい…だからこそ
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次の日。姫(ひめ)にせなかをおされて教室に入ってきたスグルが、言いにくそうにゲンとリコに言いました。「あ…ネトゲの話なんだけど、うちのルールで夜おそくまではできないんだ。1ゲームくらいはできるんだけどさ、どんどん続けちゃうと…」。「ここんとこ、ねぶそくだったしなぁ」とゲン。「ほら、テストの点数も下がるし…」とスグル。すると、「それ、ネトゲ関係なかったりして」と笑うリコ。「ひでぇ~」と笑い出すスグルです。「これこそ真の友のすがた。ネットは楽しい。だからこそ、つきあい方もむずかしいのだな」と姫が言いました。

姫とボクはわからないっ
ネットの使いすぎにはご用心!!
夜遅くまで動画を見ていたスグルは遅刻ギリギリ!姫もSNSで忙しく、ごはんのときにもスマホをやめられず、決められたスマホのルールも守れなくなってしまい…