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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01津波から命を守る方法を身に付けよ!
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海に囲まれた日本列島を何度もおそってきた災害、津波(つなみ)。いま懸念(けねん)されるのが、南海トラフ巨大地震(きょだいじしん)。太平洋沿岸(えんがん)各地に巨大な津波がおしよせる。高知県では最大で30m以上の津波が到達(とうたつ)すると予測されている。津波の危機(きき)に立ち向かおうと、高知市の防災サバイバー候補生(こうほせい)が名乗りを上げた。高知市立潮江(うしおえ)中学校の、ゆな、こはる、けいたの3人だ。「歴史や地域(ちいき)の特色などを知って、これからの災害に備えて学習していきたい」(こはる)。命を守る方法を身に付けるため、候補生諸君(しょくん)、はげめ!

scene 02重要なのは「いかに早くにげるか」
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高い場所ににげると同時に重要なのは、「いかに早くにげるか」だ。津波(つなみ)からのサバイブは時間との戦いなのだ。『津波避難(ひなん)マップ』を見ると、かれらの中学校周辺には40分ほどで津波が来るようだ。「そのあいだにどこまで高いところににげられるか、どこまで遠くににげられるか」(けいた)。「ふだんの4、50分って長くない? 授業くらいやん」(こはる)。あまいな。本当の避難がどんなものか、“宗定凱(そうてい・がい)式避難訓練”を体感してもらおう。

scene 03ゆれがおさまるまで動けない!
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本番への想定その1.ゆれがおさまるまで動けない! 訓練開始! 地震(じしん)が起きたぞ。津波(つなみ)を引き起こすような地震は、ゆれがおさまるまで身動きできない。3分経過。安全に学校から出るだけで時間がかかるんだ。中学校からおよそ500mはなれた山をめざす。「ここらへんとか、絶対たおれてくる。土砂(どしゃ)くずれとか」。「雨の日とかやったらゆるくなっちゅうき。晴れの日に津波が来るとはかぎらんじゃん」。

scene 04道がどんな状況かわからない!
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本番への想定その2.道がどんな状況(じょうきょう)かわからない! 建物や道路がこわれて道がふさがっていることもある。人であふれているかもしれない。ふだん歩くスピードで移動せざるを得ないと想定しよう! 出発から15分後、山の入り口に到着(とうちゃく)。ここからさらに500m以上山道を登らなくてはならない。「高ければ高いほうが助かる確率は高くなるし」。「できるかぎりのことを全部やっちょかんと後悔(こうかい)する」。

scene 05高い場所まで安全に登り切る時間も必要!
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本番への想定その3.高い場所まで安全に登り切る時間も必要! 山道、坂道、階段(かいだん)を安全に登り切るにはどうしても時間がかかる。「ここまで28分かかったき」。「思ったよりもシビア。しかも、本番でパニック」。「道がふさがれちょったりしたら」。「40分とかそこらへんまでかかる」。どうだ。避難(ひなん)は時間との戦い、ということが実感できたろう。

scene 06“日本で最も高い津波が来る町”黒潮町
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学校や近所で津波(つなみ)にあうとはかぎらない。外出先で被災(ひさい)することだってありうる。でもキミたちは学校以外で避難訓練をしたことがあるか? 高知県黒潮町(くろしおちょう)。漁港や海水浴場でにぎわう、海に面した町だ。しかしここは、南海トラフ巨大地震(きょだいじしん)で30m以上の津波(つなみ)がおそうとされている町でもある。候補生諸君(こうほせいしょくん)にはあまりなじみのないこの町で、避難(ひなん)訓練をしてもらう。まずは、調査せよ!

scene 07国内最大級の津波避難タワー
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「津波避難(つなみひなん)ビルの看板(かんばん)とかも全然ない。家ばっかり」。「海に近いわりには高い建物が少ない」。ところがもう少し歩いてみると…。「めっちゃ高い建物があった」。「看板もある」。「ほかのところから来た人でもすぐに見つけられるくらい高い」。見つけたのは、津波避難タワー。高さは22m、国内最大級だ。土地が低く高い建物が少ない海ぞいでも、津波から命を守れるよう、タワーが建てられている。高知県全体では、100基以上が整備されているぞ。

scene 08知らない場所での避難を想定する
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「こんにちは」。現れたのは、地域(ちいき)で防災活動に取り組む河内香(かわうち・かおる)さん。「この柱は、地下にもこの高さのものが入っています。強度を上げるために、中にセメントも入れています」(河内さん)。「めっちゃ頑丈(がんじょう)。地下にこの長さがあったら超(ちょう)安心」(こはる)。頑丈なタワーは確かに心強い。しかし、活用できて初めて意味を持つ。それでは、“宗定凱(そうてい・がい)式避難(ひなん)訓練パート2”を行う。この町の海で遊んでいるときに地震(じしん)が起きたと想定しよう。500mはなれたタワーまで避難する!

scene 09避難の目標を事前に確認せよ!
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本番への想定その4.避難(ひなん)の目標を事前に確認(かくにん)せよ! 訓練開始! 制限時間は、この地域(ちいき)に津波(つなみ)が到達(とうたつ)するとされる15分だ。「あんまり道が入り組んでないし、ぱっと見たときに目標のものが見えるとだいたいの道がわかるき」。「行きやすい」。知らない場所でこそ、どこに向かってにげるか、その目標を事前に確認しておくことが大切だ。10分でタワーに到着。津波到達の予測時間までは、あと5分。「高っ!」。「5階?」。「5階だけど、まだダメなんよ。真横を見てもらったら、この町の家、全部水の中。想像つかないよね」と河内さん。

scene 10距離と時間を意識した本気の避難訓練を
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最上階へ到達(とうたつ)。かかった時間は…「16分くらいかかりました。ここまで津波(つなみ)が来るのに15分くらいなのであぶない」(こはる)。距離(きょり)と時間を意識して、つねに本気で避難(ひなん)訓練をすることが命を守ることにつながるのだ。「現地に行って、自分で本物を見て感じられたことが多くて、今までのことを参考にすることが大切になる」(けいた)。「今日学んだことを家族とか友だちと教え合って、いざ津波が起きたときに生かせるようにしたい」(ゆな)。うんうん、たのもしくなったな。しかし防災サバイバーへの道に終わりはない。つねに想定を張りめぐらせよ。次はキミの町で会おう!

キミも防災サバイバー!
File08 津波の危機!(後編)
今回のテーマは「津波」。南海トラフ巨大地震が引き起こす津波の危機に、高知市の中学生が挑む。津波がきたと想定して、距離と時間を意識した本気の避難訓練を実施せよ!

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