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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01ゆめの世界にまよいこんだアイ
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「うーん…」。アイが目をさますと、ぬいぐるみのようなものがとなりにいたのでびっくり。それは、妖精(ようせい)のシッチャカとメッチャカでした。アイは、ゆめの世界にまよいこんだのです。「何かわたしたちに相談したいことあるんじゃない?」とメッチャカ。「そうなの! うちのクラスに来始めたユウくんって子が、特別なクラスの子なんだけど…」。アイがそこまで言いかけると、「おっと! その子がどんな子なのかは、歌で聞かせてよ」とシッチャカが言いました。「歌?」。「サン、ハイ!」。

scene 02アイのなやみは…
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「♪ひまわり学級のユウくんは 朝の会のとき やってくる みんなであいさつするときも 一人しずかに だんまりさん 話しかけてもみたけれど こっちをむいて だんまりさん 会が終わると すぐ帰っていく ユウくんってなんだか へんだな」。

scene 03一人だけ別のクラスに通うユウは変?
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「ちょっと変わってるから、ユウくんがどういう子か知りたいだけ」とアイが言います。メッチャカが「ユウくんのどんなところが変わってるって思うの?」と聞きました。「ずっとだまってるのもそうだし、一人だけ別のクラスに通ってるのって変じゃない?」とアイ。「何か理由があって特別な勉強してるとか?」とシッチャカに言われ、「理由って?」と考えるアイ。すると、「じゃあ本人に、“ココロのでんわ”で聞いてみようよ」とメッチャカが言いました。「受話器を持って、相手のことを思いうかべると、何でも本当のことを答えてもらえるんだ」とシッチャカ。「すごーい!」。

scene 04ユウはきんちょうして学校で話せない
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アイが“ココロのでんわ”をかけます。「もしもし、ユウくん? ユウくんはどうしてわたしたちとちがうクラスに通っているの?」。すると、「ぼくね、おうちではたくさん話せるんだけど、学校で話すのがにがてなの。話しかけられるとすごくきんちょうして、ずっと注目されてるような感じでとっても不安になるんだ。だから、そんなぼくも安心できるひまわり学級に通ってる」とユウ。「どんな部屋なの? 何人くらいいるの? 授業(じゅぎょう)はみんなといっしょ?」とたずねるアイ。すると、「そんなときは“まるみえ双眼鏡(そうがんきょう)”。これを使えばひまわり学級が見られるよ!」とシッチャカが言いました。

scene 05“まるみえ双眼鏡”で見てみると…
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アイが、まるみえ双眼鏡(そうがんきょう)でひまわり学級の様子を見てみます。「ん? なんか、あんまり人がいないね」とアイ。「うん。子どもは3人だけ」とユウ。「ふーん。それにいろんなものがある」とアイ。クッションやトランポリンなどいろいろなものが置かれています。「わたしの教室とは全然ちがうなぁ」とアイ。「でしょ? この教室の中に、みんながすごしやすくなるための工夫がいろいろあるんだ。まずはこれ」とユウ。「これってパーテーション?」。「そう。何かを発表するとき、この中で発表するの。こうすれば人の顔が見えないから、ドキドキしないで発表できるんだ」と言います。

scene 06ひまわり学級の仲間たち
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「次は友だちをしょうかいするね。まずはシーちゃん。頭がよくて、いつもテストは100点。でも、一人になりたかったり、ろうかの物音や話し声が気になってイライラしたりするときがあるんだって。そんなときは教室のすみにある段(だん)ボールの“かくれが”で一人になると落ち着くんだ」。「わぁ♪」。「お次はヒーくん。いつも笑顔でぼくたちを笑わせてくれる。でも、人よりちょっとマイペース。授業(じゅぎょう)を受けていても、いま何をしなきゃいけないのかわからなくなっちゃうんだって。だから教室の中に、絵でかかれた予定表や残り時間をしめすタイマーがあるの。わかりやすくてとっても便利なんだ」。

scene 07みんながすごしやすいすてきな場所
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「どうだった、ひまわり学級? 自分もみんなもすごしやすいすてきな場所なんだよ」とユウ。「うん、すてき!」とアイたち。「いいなぁ。わたしもこういうクラスに通ってみたい。わたしも“きんちょうしい”だからパーテーションがほしいなって思うし、友だちとけんかしたときにあんなかくれががあったら、一人で落ち着いてからあやまれそう」とアイ。「そうかも!」とシッチャカ。「うらやましいなぁ、先生にすてきなものを用意してもらって」とアイが言うと、「たしかに先生はいろいろしてくれるけど、ぼくたちが作っているものもたくさんあるんだよ」とユウが言いました。「えーっ!?」。

scene 08落ち着くための工夫を自分たちで考える
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「たとえば、さっきのかくれが。実はシーちゃんが、落ち着くための場所がほしいって先生に相談して、みんなで考えて作ったの」とユウ。「シーちゃん、すごい!」。「ぼくもがんばってることがあるよ。いろんな人とすごせるようになりたいから、アイちゃんのクラスの朝の会に行って、少しずつなれる練習をしてるんだ」とユウが言います。「あぁ、だから来てたんだ」とアイ。「でも、まだまだ話すのはにがてだから、自分でこんな絵カードを作ってる。これならしゃべらなくてもみんなとコミュニケーションとれるかなって」とユウ。『ぼくはユウです』、『きんちょう中』、『お話したい!』などいろいろな絵カードを作っていました。

scene 09ユウくんたちもがんばっていた
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「そうか! ユウくんたちって、すごしやすくなるように自分たちでもがんばってるんだ!」とアイ。「うん。工夫してることはまだまだあるから、今度はゆめじゃなくて、本当のひまわり学級に来てよ」とユウが言いました。「うん。みんながびっくりしないように、先生に話してから行くね」とアイ。「待ってまーす!」とユウ。「さそってもらっちゃった!」とうれしそうなアイ。「よかったねぇ」とメッチャカも喜んでいます。「どう? おなやみは解決(かいけつ)した?」とシッチャカに言われ、「うん。ユウくんのことも、ひまわり学級のこともわかってすっきりした!」とアイ。「イェーイ!」。

scene 10わたしも教室がすごしやすくなる工夫を
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「ユウくんて、ちょっと変わってると思ってたけど、わたしといっしょなんだね。わたしも、自分の教室がすごしやすいといいなって思うから、ユウくんも同じだなぁって」とアイ。「オイラも感心した。どうしたらすごしやすいかを考えて工夫してるなんて、すごいよね!」とシッチャカも言います。「わたしもユウくんみたいに、教室がすごしやすくなる工夫、考えてみたい! わたしもほかの子もすごしやすくなって、『おぉ、いいね!』ってなるようなこと」とアイ。するととつぜん、「それはおもしろそうじゃの~」という声がしました。「え、何?」。そしてテレビのスイッチが入り、画面にジローはかせがあらわれました。

scene 11ジローはかせのアドバイス
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「どうやったら教室がもっとすごしやすくなるか、考えてみよう!」とジローはかせが言いました。「まずは、教室でだれかがこまっていたことはないかふりかえろう。どんな小さなことでもいいぞ」。そう言われて、「そういえばわたし、そうじの時間がにがて。だって音がうるさいんだもん」とアイが言います。たとえば、つくえを引きずる音。「なるほど。アイちゃんだけじゃなくて、音に敏感(びんかん)な子はみんなこまっているかもしれないね」とジローはかせ。「よし。こまりごとが見つかったら、それを解決(かいけつ)するアイデアを考えるんじゃ」と言いました。

scene 12思いやりの気持ちを共有して
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「でも、むずかしそう」と考えこむアイ。するとジローはかせは、「意外とシンプルなことかもしれんぞ。たとえばこうじゃ」。あしの先にテニスボールをはかせたつくえを見せました。「あ、静かになった。ボールをはかせただけなのに」とアイたち。「ほかにこういう方法も」とジローはかせが見せたのは…。『音がつらい子がいるかも つくえをうかせてはこぼう!』というポスター。「思いやりの気持ちをみんなで共有すれば、解決(かいけつ)することもある。さぁ、それぞれのこまりごとや解決するアイデアを、みんなで出し合ってみよう。さらばじゃ!」。そう言うとジローはかせは消えてしまいました。

scene 13ほかにも工夫を考えてみよう!
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「おお~!」。なっとくするアイ、シッチャカ、メッチャカ。「わくわくするぅ!」とシッチャカ。メッチャカも「ねえねえ、ほかにも考えてみよ!」と言います。「そうだ! わたし、ユウくんみたいな絵カード作ってみたいな! わたしもほかの子も、もっとユウくんとお話できるかも!」とアイが言いました。「いいねぇ!」。「オイラはおなかがすぐすくから、冷蔵庫(れいぞうこ)をクラスに置きたーい!」とシッチャカ。「そういうことじゃない気がするぅ」とメッチャカに言われて、みんなで笑いあうのでした。

u&i
ひまわり学級ってどんなとこ?
アイのクラスには、特別支援学級のユウが時々やってくる。「なんで、ユウは私と違うクラスに通っているの?変なの!」とアイ。ココロの電話でユウに話を聞いてみると…

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