チャプターあらすじを読む
オープニング
ないようを読む

(オープニングタイトル)

scene 01言いにくいなやみ?
ないようを読む

「えーっ! なやみを言うの!?」とびっくりするアイ。「そう。しかも、歌って教えて」とメッチャカが言います。「言いたくないなぁ…」と言うアイに、「アイくんのなやみを解決(かいけつ)するお手伝いをしたいんだけど」、「なやみも言えない感じ?」とシッチャカとメッチャカに聞かれ、「…うん」とアイが元気なく答えました。「そうか、わかった」。「言いたくなるまで待つね~」。シッチャカとメッチャカはアイにもたれてゴロンと横になりました。だまって、じっとしています。「えぇ? えーっと…、えーっと…、もういいよ! このちんもくにたえられない!」とさけぶアイ。「ホント? じゃあいくよ、サンハイ!」。

scene 02アイのなやみは…
ないようを読む

「♪野球少年なオレだけど じつはヒミツがあるんだよ カワイイものが大好きで 家でお人形つくってる だれにも知られず来てたのに 放課後落としちゃったんだ それをクラスの ユウに見られて こまっているんだ どうしよう!」。

scene 03“ココロのテレビでんわ”で聞いてみよう
ないようを読む

「えーっ?」とおどろくシッチャカとメッチャカ。「それのどこがなやみ?」と言います。「だって、ユウに言いふらされるかもしれないだろ!」とアイ。「手芸好きって知られたくないの?」。「そりゃあそうでしょ。家族にもないしょにしてるんだ。男らしくないってバレたくない!」とアイ。「オトコラシクナイ…?」とシッチャカとメッチャカは首をかしげますが、「ぜったいクラスのみんなにバカにされる!」とアイ。「そうなんだ…。そういうことなら、直接(ちょくせつ)ユウちゃんに聞いてみよう!」とシッチャカ。「え?」。そこで「はい、“ココロのテレビでんわ”!」とメッチャカが電話を取り出しました。

scene 04「あれ、アイが作ったんだ。へぇー」
ないようを読む

「相手のことを思いうかべて受話器を持つと、その人の心の中とつながって、なんでも本当のことを答えてもらえるの」とメッチャカ。テレビつきの最新版(ばん)です。「さ、よびかけてみ?」。しかたなくアイはユウによびかけます。「えっと…、もしもし?」。すると、「はいはーい!」とユウが電話に出ました。「どうしたの、アイ?」とユウ。「あ…うん。今日さ、オレがかわいい感じのやつ落としたの、見たよね?」。「見たよ」と答えるユウ。「あれ、オレが作ったってだれにも言わないでほしいんだけど」とアイ。すると…。「えっ、あれ、アイが作ったんだ。へぇー」とユウ。「うわぁ、墓穴(ぼけつ)ほった!」とアイ。

scene 05ユウのおねがいを聞いてあげなかったアイ
ないようを読む

するとユウが、「どうしようかなぁ、言っちゃおうかなぁ」と言いました。「えーっ!」。「なんでそんな意地の悪いこと言うんだよ!」とアイが言うと、「だって、こっちのおねがい聞いてくれなかったし」とユウが言います。「あ…」とだまるアイ。「おねがいって?」とシッチャカが聞くと、「わたし、野球が好きで、家でも毎日素(す)ぶりとかして、いつかやってみたいなと思ってたの。で、この前、思いきって休み時間に野球をやってる男子に、『わたしも入れて』って言ってみたんだ。でもアイが、『女だからだめ』って言いはって入れてくれなかった。くやしくて泣いてたんだからね」とユウが言いました。

scene 06「だって、野球は男がやるもんだし」
ないようを読む

「あら…かわいそうに」とメッチャカ。するとアイが、「けど、変だろ?」と言いました。「変って?」と聞くと、「だって、野球は男がやるもんだし」とアイ。「はぁ、何それ? そんなこと言うなら、アイが手芸するなんて変じゃん!」とユウが言い返します。「うるせぇな!」とおこるアイを、「待って待って」とシッチャカとメッチャカが止めました。「なんでアイくんは、野球を女の子がしちゃいけないと思うの?」。アイは、「だって、女らしくないから」と言います。そこでメッチャカが、「なんでユウちゃんは、男の子が手芸をするのを変だと思う?」と聞くと、「男らしくないから」とユウも言いました。

scene 07「男らしく」、「女らしく」って何?
ないようを読む

「うーん…。その『男らしく』、『女らしく』って何?」とシッチャカが聞きました。「なんて言うのかな。男だったらこう、女ならこう、みたいなイメージというか…」とアイ。そこで、「たとえばさ、男らしい色って何?」とシッチャカがたずねました。「それは青でしょ」とアイ。「女らしい色は?」とメッチャカが聞くと、「ピンクとか?」とユウ。「男らしい仕事は?」。「プロレスラーとか」。「女らしいのは?」。「ケーキ屋さん」。「男らしい性格(せいかく)は?」。「ごうかいで、めそめそ泣かない」。「女らしいのは?」。「おしとやか」。「男らしいおもちゃは?」。「ロボットとか乗り物?」。「女らしいのは?」。「お人形」。

scene 08アイもユウもそうじゃない
ないようを読む

「じゃあ、二人もそうなんだ」とメッチャカに言われ、「え?」とアイとユウ。「アイくんは、青が好きで、ごうかいで、ロボットで遊ぶ」。そう言われ、ちがうちがうと手を横にふるアイ。「ユウちゃんは、ピンクが好きで、おしとやかで、お人形で遊ぶ」。そう言われ、「いや、全然ちがうけど」と首を横にふるユウ。「わたしはピンクより青が好きだし、プロレス好きだもん」とユウが言います。アイも、「おれもちがうなぁ。ほんとはかわいいのが好きだったり…」と言いました。「じゃあ、どうして今のを女らしい、男らしいって思ったの?」とシッチャカがたずねると、「うーん…」。考えるアイ。

scene 09まわりから求められるものに合わせてる?
ないようを読む

「だってお父さんが『男は泣くな!』って言ってたし、お母さんが『男の子は青好きでしょ』って青い服ばっか買ってくるから」とアイ。「わたしはマンガとかテレビで、女の子はそういう子だって見たからかな」とユウ。「自分とはちがっても、世の中でよく言われてるからそう思ってるってこと?」と聞かれ、「うーん…」と考えこむアイとユウ。「人間って大変そう…。だって、女だからこう、男だからこうと、まわりから求められるものに合わせて生きないと、『らしくない!』って言われちゃうんでしょ?」とシッチャカ。するととつぜん、「その通り!」と言う声がして、テレビの画面にジローはかせがあらわれました。

scene 10ジローはかせのアドバイス
ないようを読む

「シッチャカが言っていたように、世の中には女らしさや男らしさを求める空気が、たしかにある。たとえば、男の人は外でバリバリ働いてお金をかせぐべきという考えだったり、家事や子育ては女の人がやって当たり前みたいな考えがあったり。まだまだ『男だから』、『女だから』という考え方は根強いんじゃ」とはかせ。「そうなんだ…。じゃあやっぱり、がんばって『女の子らしく』しなきゃいけないの?」とユウが言うと…。

scene 11「○○だから」は可能性をうばう
ないようを読む

「いや! 世界には自分らしさをつらぬいている人もいっぱいおるんじゃよ!」とはかせが言います。「男性(だんせい)が多い会社でリーダーになる女性。女らしいとされることもある手芸やメークを勉強して仕事にしている男性もいる。女だから、男だから、○○だからと、やりたいことをがまんしたり、がまんさせたりすることは、その人の可能性(かのうせい)をうばってしまう。そうではない社会にしたいもんじゃのう。さらばじゃ!」。そう言うとジローはかせは消えてしまいました。

scene 12みんなが自分らしく生きるには?
ないようを読む

「そうか。手芸って男らしくなくてはずかしいって思ってたけど、そう思う必要なんかないし、胸(むね)をはって『好きだ』って言っていいんだな」。アイは気持ちがすっきりしたようです。「わたしも野球を好きでいていいんだよね?」と言うユウに、「ユウ、女だから野球すんなとか、ほんとごめん!」とあやまるアイ。「ユウの“らしさ”をなくすようなことをしてたんだって気づいた!」。ユウも、「わたしも、手芸が男らしくないなんて言ってごめん」とあやまりました。「みんなが自分らしく生きられるといいね」とシッチャカ。「うん! そうしていくために、何をすればいいんだろう?」としんけんに考え始めるアイでした。

u&i
男らしく、女らしくがいいの?
休み時間に“男らしく”野球をするアイだが、実は人形作りが大好き。ある日女子ユウの前で人形を落としてしまい「ユウが皆にばらすのでは」と心配で仕方なくなり…

クリップ

教材きょうざい資料しりょう

教材・資料(先生向け)

配信はいしんリスト

今年度こんねんど放送ほうそう

その放送ほうそう