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オープニング
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(オープニングタイトル)

scene 01ゆめの世界にまよいこんだアイ
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「この、ゆめの世界にまよいこんだってことは、何かなやみがあるんでしょ?」。「オイラたちに聞かせてよ。解決(かいけつ)するお手伝いができるかもしれないし」。シッチャカとメッチャカがせまってきました。すると…。「ようやく状況(じょうきょう)が理解できた。わかった! よろしくね、おさるさん!」とアイ。「いや、おさるさんじゃないんだけど…」とシッチャカとメッチャカ。「これでも妖精(ようせい)!」と言うシッチャカに、「ま、いっか」とメッチャカ。「じゃあ、オイラの演奏(えんそう)に合わせて歌って! サンハイ!」。

scene 02アイのなやみは…
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「♪うちのクラスのユウくんは 授業(じゅぎょう)に集中しないんだ ずーっとイスを ユラユラユラ とつぜんまどにかけよったり クラスの中を あっちに行ったり こっちに行ったり わたしが注意しても無視(むし)するし ユウくんってもう なんなの!?」。

scene 03“ココロのでんわ”で聞いてみよう
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「あら~」とシッチャカとメッチャカ。「そんな感じだからわたしも授業(じゅぎょう)に集中できないし、こまってるんだ」とアイ。「どうしてそんなことするんだと思う?」とメッチャカがたずねました。「ふざけてるんじゃない?」と軽く言うアイ。「じゃあ、本人に聞いてみよう」とシッチャカが“ココロのでんわ”を取り出しました。「何これ?」。「相手のことを思いうかべて受話器を持つと、その人の心とつながる“ココロのでんわ”!」とメッチャカ。「へぇー」。アイが受話器を持って話しかけます。「ユウくんですか?」。すると、「そうだけど?」という返事です。「ほんとだ!」。さっそくアイがユウにたずねます。

scene 04「ものの見え方がみんなとはちがうみたい」
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「ねぇ、ユウくんってどうして授業(じゅぎょう)中じっとしてないの? いつもイスをガタガタゆらしたり、集中してないよね?」。すると、「ぼく、すわってるとそわそわして、体が動いちゃうんだ」とユウが言います。「動きをとめようとするとそれに集中しちゃって、授業聞いたり、問題といたりできなくなって…」。「イスをゆらすだけじゃないよね。まどにかけよったり」とアイ。「あれは、動くものが気になって。ぼく、ものの見え方がみんなとはちがうみたいで」とユウ。「みんなとちがう?」。「じゃ、この“まるみえ双眼鏡(そうがんきょう)”で、ユウくんにはどう見えているのか見てみよう」とシッチャカが言いました。

scene 05“まるみえ双眼鏡”で見てみると
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「たとえば、飛んでいる飛行機を見ていると、マンガの“集中線”っていうの? あれみたいに、それしか見えなくなるんだよ」とユウ。「へぇー」。「わたしたちとは全然ちがうね」。ユウが続けます。「気になるものが次から次に出てくるときもあって、気づくとクラス中を動き回ってたり。ほんとは勉強したいんだけど、じっとしてられなくて…」。「うーん、大変なのはわかったけど、なんとかできないものなの? わたしが注意したのを無視(むし)するのは関係ないと思うし」とアイが言うと、「あ、うん…」とだまるユウ。するととつぜん、「ちょっと待ってー!」という声がして、テレビの画面にジローはかせがあらわれました。

scene 06ジローはかせのアドバイス
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「ねぇ、アイちゃん。アイちゃんは、ユウくんの事情(じじょう)はわかっても、もっと努力できるんじゃないかと思ってるよね?」とジローはかせ。「うん」とアイ。すると、「それはしかたないよね。その人の感覚は、その人にしかわからない。だから、一回、ユウくんになってみたらどうじゃ?」と言いました。「はぁ?」とおどろくアイ。はかせは、「シッチャカ、メッチャカ、例のものを!」と言いました。「はーい!」。シッチャカとメッチャカが取り出したのは、自分の体のままで、相手の感覚になって生活を疑似(ぎじ)体験できる道具です。その名も、“VRサングラス”。「それじゃ、ユウくんの感覚へ、行ってらっしゃーい!」。

scene 07ユウの感覚-落ちたふで箱!
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「授業(じゅぎょう)中か…」と教室を見まわすアイ。どうやら教室はテスト中の様子。すると一人の子がふで箱をゆかに落としました。ガシャッ。「あっ、落ちたけど、どうするんだろう?」。ふで箱に“集中線”が集まります。「こまってるかも。わたしてあげなきゃ」。立ち上がると、ふで箱をひろってわたすアイ。するとうしろの子から、「アイちゃん、すわりなよ」と言われました。ハッとするアイ。

scene 08ユウの感覚-おもしろそうなずかん!
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「昼休みだぁ。何して遊ぼうかな」と教室を見まわすアイ。「あっ、あれ、おもしろそう!」。二人の女の子が虫のずかんを見ています。そのずかんに“集中線”がささります。近よってうしろからずかんを取り上げ、「こんなの出てたんだ」とおもしろそうに本に見入るアイ。するとその子に、「ねぇ、見てるんだけど」と言われ、本を取り上げられてしまいました。ハッとしてだまってうつむくアイ。

scene 09ユウの感覚-アリがたくさんいる!
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「あ、アリだ。かわいい」。通学路でアイは地面にアリを見つけました。「あっちにたくさんいそう」。アイは公園に入っていきました。「こっちが巣かなぁ」。見ると、アリが地面に落ちた食べ物にむらがっていました。「わぁ、たくさんいる!」。アリたちに“集中線”が集まります。するとそのとき、「ちょっとアイ! 何してるの!」としかる声が聞こえました。『あれ、ママ?』と思うアイ。「何時だと思ってるの? 全然帰ってこないから心配したのよ!」とお母さん。『あれ? そんなに長いことアリ見てたの?』と自分でびっくりするアイ。「アイ! 聞いてるの!」と大声でしかるお母さん。『そんなにおこらないでよ…』。

scene 10自分とはちがう感覚を持つ人もいる
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「思ってたのと全然ちがった。気になるものがあったらそれだけしか考えられないんだね。だから、とつぜんまわりの子にいやな顔されてたり、急にママにおこられたり…」とアイ。「それがぼく、いちばんつらいんだ。気づいたときにとつぜんおこられてることがよくあってさ。でもどうしておこられてるかわからなくて、こわくなってにげちゃうんだ」とユウ。「そうだったんだ…」とアイ。「実際(じっさい)にその人になってみないとわからないことは、いっぱいあるんじゃなぁ。だからせめて、自分とはちがう感覚を持つ人もいる、ということだけはわかっていてほしいんじゃ。さらばじゃ!」。そう言うとジローはかせは消えてしまいました。

scene 11ユウがこんな子だと知ってもらうには?
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「ユウくん、何も知らずに注意して、ごめんね!」。アイがあやまりました。すると、「ぼくこそ、ごめん。めいわくかけて」とユウが言いました。「クラスの人からもいやがられてるのは感じてるんだ。だからもう学校行きたくなくなってきてる…」とユウ。するとアイが、「でも、あの集中力はすごいと思ったよ」と言います。「え?」とユウ。「一つのことだけを考えたり見たりすることができるって、ユウくんのすごいところだと思った!」とアイ。「じゃあ、そのすごいところを使って、クラスのみんなにユウくんてこんな子なんだよって知ってもらえないかな?」とシッチャカが言いました。「いいかも!」とアイ。

scene 12とくいなところを生かしてみよう!
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「どう、ユウくん?」とアイが言うと、「そんなことできたらうれしいけど…」と自信なさそうなユウ。そこでアイが、「ユウくん、足速いよね!」と言いました。「まぁ、速いほうだけど」とユウ。「それを生かせることってないのかな?」とメッチャカが言うと、「じゃあ、体育係やりたい」とユウが言います。「体育係?」。「そう。体育の授業(じゅぎょう)で使うものを用意したり、かたづけたりするんだ」。「いいかも! ユウくんのあの集中力があれば、だれよりも早く、上手にできるんじゃない?」とアイ。「それなら楽しそうだし、学校行ってもいいかな」とユウ。「本当?」。「うん!」。「よかったぁ」と笑顔になるアイでした。

u&i
どうしてじっとしていられないの?
アイは授業中じっとしていられないユウのことを「ふざけている」と思って注意するのだが、聞いてもらえない。そんなアイは、夢の世界でユウの感覚を体験するうちに…

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