ねらい

春先の生き物の様子に興味・関心をもつとともに、ヒキガエルの産卵を観察することができる。

内容

ヒキガエルは、ふだんどこでくらしているのでしょう?食べ物の虫が少ない冬、ヒキガエルは土の中で冬眠しています。池の中にはいません。野原に草花がさきはじめる春の初め。ヒキガエルはいっせいに、土の中から出てきます。土の温度が6℃より高くなると、冬眠から目覚めるといわれています。冬眠から覚めると、カエルはいっせいに歩き始めます。カエルたちは林の中や道路をこえて、数百メートルも移動します。カエルたちが目指す先は、池。カエルの卵は、水の中でないと育たないため、水のある池に向かって歩くのです。ヒキガエルは産らんの時、必ず自分が生まれた池にもどる性質があります。そのため、池には辺り一帯の林からカエルが一斉に集まってくるのです。カエルは、たまごを産むとすぐ、再び林へ戻っていきます。ヒキガエルはふだんは林の中に散らばってすみ、たまごを産むときにだけ池へやってくるのです。

冬から春のヒキガエルのくらし
ヒキガエルが産卵のためにいったん起き、池にやってくるようすの映像です。