ねらい

火山活動の特徴をもとに噴火の予知を行っていることを知り、火山災害の恐ろしさと対策について考える。

内容

1953年、阿蘇は大噴火をおこしました。人の大きさほどの岩が、600mも飛ぶ大きな噴火で、けが人は90人。6人が命を落としました。こうした被害を防ぐために、中岳では、噴火の予知が行なわれ、定期的に火口を観測し、火口の下のマグマの活動を推測しています。火口には監視カメラを設置し、異常がないか24時間いつでも発見できます。マグマの活動は、湯だまりの様子で知る事ができます。普段は湯だまりで満たされていますが、活動が活発になると、温度が上がり、蒸発して水位が下がってきます。2005年2月、マグマの活動が盛んな頃の火口です。干上がって火口の地肌が見えます。又、普段はきれいな青緑色の湯だまりが濁る事があります。これもマグマの活動によると考えられています。火口から土砂などが湯だまりに噴き出ている可能性があるからです。こうして定期的に観測を続ける事で、火山のわずかな変化でも、とらえる事ができるのです。

火山のふん火と観測
阿蘇で起こった大噴火による被害と、大きな被害をもたらす可能性のある火山について常に観測が続けられていることを紹介します。