ねらい

身近な物に、アルカリ性の性質が利用されていることを知り、化学反応について興味をもつ。

内容

ここは「藍染め」と呼ばれる染め物を作る工房です。「藍染め」は世界各地で昔から行われてきました。布や糸を染料につけ、水洗いをすると、美しい青や紺色の染め物ができあがります。「藍染め」の染料は植物の「藍」から作られます。これは「藍」の葉を発酵させた染料です。アルカリ性水溶液の中でだけ、色が溶け出します。石灰を加えます。これは染料をアルカリ性に保つためです。染料のpHをはかってみます。12.14、アルカリ性です。できあがった染料は藍染めの青や紺色ではなく、茶色です。アルカリ性の水溶液の中で、色が変化しているのです。しかし、染料から引き上げると、茶色だった布が、今度はどんどん濃い青に色が変わっていくのがわかります。こうして青や紺色の藍染めができあがるのです。

染め物とアルカリ性
藍染めは、アルカリ性水溶液の性質を利用して色をつけていることを紹介します。