ねらい

リトマス紙の原料は自然のコケであったことを知り、自然の現象と化学のつながりについて考える。

内容

水溶液の性質を調べるリトマス紙。どのように作られているのでしょうか?特別な許可を得て、リトマス紙の製造工場をたずねました。ここではリトマス紙を丁寧に、箱詰めしています。できたてのリトマス紙。おなじみですね。では、リトマス紙がどうやってできているのかを見てみましょう。機械をよく見ると…白い紙を染めている、水溶液があります。この液には、あるものの性質を人工的に再現した物質が溶けています。あるものとは…これ、リトマスごけといわれる生物です。リトマスごけは、ヨーロッパで古くから糸を染める原料として使われていました。やがて人々はリトマスごけの不思議な力に気づきます。酸性やアルカリ性の水溶液に触れると色を変える成分があるのです。こうしてリトマスごけは、水溶液の性質を調べる材料として使われるようになったのです。

水溶液に反応するリトマスごけ
リトマス紙の原料は天然のコケだったことを紹介します。