ねらい

身近な道具を使い大気圧の性質をとらえる。

内容

あふれるほど水の入ったコップと、普通の紙を使って大気の力を見てみましょう。紙を水の入ったコップに乗せます。すると、、、コップを逆さにしても紙が落ちません。横にしても落ちません。でも、何かでくっつけているわけではありません。指で軽く触ると落ちました。なぜ紙は落ちなかったのでしょうか。周りにあるのは、空気だけです。真空ポンプでガラスケースの中の空気を抜いて、無くしてみましょう。メーターがあがるほど、中の空気が少なくなっています。空気はほとんど無くなくなりました。すると、落ちました!巻き戻してみましょう。紙を支えていたのは空気だったのです。地球は、地上から80キロメートルの上空まで、空気に覆われています。軽い空気でも、それだけ積み重なると、地上あたりでは1平方センチメートル当り1キログラムの力になります。その力を大気圧といいます。この大気圧の力が紙を支えていたのです。

コップは力持ち-小実験/大科学実験
水で満たしたコップに紙を乗せて、逆さまにしても落ちない実験。真空状態での紙が落ちる様子を見る。