ねらい

力点の位置によって、作用する力の大きさが変わることをとらえる。

内容

困っている人がいます。スカーフをトレーラーに踏まれて動けません。てこを使い助けることができるでしょうか?てこに使うのは、金属製の長い棒。力が働く作用点はトレーラーの下へ、支点は作用点の近くにします。支点から離れた棒の端に力を加えます。ここが力点です。力を加えると、てこが曲がってしまいました。てこを、もっと丈夫なものに変えてみます。支点までの長さの比は、1:10。力点に力を加えます。トレーラーはびくともしません。てこをもっと長くします。長さの比は1:12。力点に加わる力は同じでも、作用点に働く力は、大きくなっているはずです。まだ力が足りないようです。てこをもっと長くします。長さの比は、1:18。力を加えると、タイヤが浮きました。てこを更に長くします。長さの比は、1:20。トレーラーが浮いて、スカーフが外れました。どんなに重いものでも、てこを使えば、小さな力でも動かすことが可能なのです。

救出!てこ大作戦-ダイジェスト/大科学実験
巨大てこを使い重量7トン以上もあるトレーラーを、一人の力で持ち上げ、はさまってしまったスカーフを外す実験。