ねらい

実際の川の観察から、カーブの内側と外側の違いに気づく。

内容

川のカーブの内側と外側でちがいがあるでしょうか。内側には川原が広がっています。外側は崖で川原はありません。流れる速さはどうでしょうか。ボールを流して、5mのひもが伸びきるまでの時間を測ります。内側は12秒。外側は4秒でした。上がカーブの外側、下が内側です。外側の流れの方が内側よりも速いのがわかります。川の底の土は削られているでしょうか。内側の水の中は、底が浅く、水面近くまで石がつもっています。外側は、底が深いのです。底にある石が水の流れで、転がりそうになっています。川のカーブを流れる、水の働きを見てみましょう。赤い矢印が外側、青い矢印が内側の流れです。外側の流れは速く、川の底や岸を削る働きがあります。内側の流れはおだやかで、小石や砂などを積もらせる働きがあります。こうした水の働きが、時間をかけて川の形を変えていくのです。川のカーブの内側と外側では、流れる速さや地形がちがうのです。

曲がった川の内側と外側の違い
川のカーブの内側と外側での、流速や地形の違いを実際の川で観察します。