ねらい

さまざま地形が川のはたらきでできることを知り、自分たちの周りの地形への興味を高める。

内容

川の水の働きでできる地形を見てみましょう。富山県、黒部川が流れる黒部峡谷です。黒部峡谷は深い谷になっています。アルファベットのVの形に見えることから、V字谷といいます。V字谷は、激しい水の流れが、長い年月をかけて、川岸の岩や山肌を削っていき、できた地形です。谷で削られた岩や石などは川で運ばれていきます。運ばれた石などは、山間部をぬけて、流れが急にゆるやかになったところに積もります。こうして扇状に広がる、ゆるやかな傾斜の扇状地ができます。山あいを勢いよく流れてきた川が、平地に出ると、流れがゆるやかになります。そして、流されてきたものが積もってできるのが扇状地です。川が海に注ぎ込む、河口に広がる平野、三角州です。三角州は、川幅の広い河口で、流れがとてもゆるやかになったところに砂や小石などがどんどん積もり、できるのです。削ったり積もらせたりする川の働きによって、さまざまな地形がつくられます。

川の働きでできた地形
V字谷、扇状地、三角州など、川の流れが作る地形を紹介します。