ねらい

空気の組成について知る。空気の大部分は燃焼と関係のない「窒素」であることを知る。

内容

空気には、どんな気体が含まれているのでしょうか。この工場では、空気を零下200度に冷やして、いろいろな気体に分けて取り出しています。まず酸素。低い温度で青みがかった色の液体になります。火のついた線香を近づけると燃えます。酸素の割合は空気の約20%。二酸化炭素は0.04%。残りの約80%は窒素です。大変低い温度では液体ですが、普段は無色透明な気体です。温度は約零下196度。火を近づけると消えました。窒素の中では物は燃えません。袋に気体の窒素を集めて、石灰水を加え、振ってみます。石灰水を白く濁らせる性質はありません。酸素や二酸化炭素とは、違う性質を持った気体なのです。窒素は半導体を作る工場でも利用されています。半導体は、酸素に触れると性質が変わってしまうので、窒素を満たした部屋で作業を行っています。空気は、窒素や酸素、二酸化炭素などの気体が混じり合ってできているのです。

空気に含まれるさまざまな気体
空気には、「酸素」「二酸化炭素」のほかにも気体が含まれていることを紹介します。