ねらい

呼吸とは、酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する営みであることを、歴史的な研究を通じて知る。

内容

350年前、メイヨーは、はじめて呼吸の仕組みに科学的に迫りました。「動物をガラス容器に閉じ込めてみた。動物は死んだ。容器に残された空気の中では、物は燃えないし、動物も生きることはできない。動物と一緒に火をガラス容器の中に入れてみた。火は消えて、ほぼ同時に、動物も死んだ。火を入れた時の方が早く死ぬ。動物の呼吸も火が燃えるのも、空気中の同じ物質を消費するからに違いない。」メイヨーの研究から100年後、ラボアジェがその物質は、酸素だとつきとめます。息を吸うのは、酸素を体にとりいれるためだったのです。ラボアジェは、はいた息の正体も発見します。はいた息を集めて、石灰水に通したのです。白くにごりました。石灰水を白くにごらせる物質は二酸化炭素です。はく息には二酸化炭素が多く含まれているのです。呼吸とは、酸素を体に取り入れて、二酸化炭素を体の外に出す作業なのです。

呼吸のしくみの発見
呼吸は空気中の酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出する営みであることを説明し、歴史的な研究を紹介します。