ねらい

酸性雨は、大気中の汚染物質が溶けた雨であり、人間のもたらした環境破壊の一つであることを知る。

内容

横浜市環境科学研究所には、降った雨を集める装置があります。pHを測ってみましょう。pH4.39。酸性です。成分を調べます。硝酸や硫酸という物質が溶けていることがわかりました。これらは、水に溶けて二酸化炭素よりも強い酸を作ります。硝酸や硫酸は、車の排気ガスなどに多く含まれています。排気ガスを水に溶かして、その性質を調べてみます。車の排気管に袋をつけ、排気ガスを集め、水を袋の中に注ぎます。この水のpHは5.6です。袋をよくふって、排気ガスを溶かします。この水のpHは3.76。酸性が強くなりました。酸性雨ができるのは、排気ガスや工場の煙、火山から吹き出たガスなどが原因です。これらのガスが大気中に広がり、雲や雨に溶け、雨が酸性になります。こうしてできた酸性雨が、森の木を枯れさせ、コンクリートを溶かすなど影響を及ぼします。酸性雨は排気ガスなど、空気中に広がった気体が溶けてできたのです。

なぜ酸性雨ができるのか?
空気中の汚染物質が酸性雨の原因となることを紹介します。