ねらい

化学的な反応が、有効に使われている例を知り、化学についての興味を高める。

内容

洗剤には酸性とアルカリ性のものがあります。トイレ掃除の洗剤は強い酸性。汚れに酸性の洗剤をかけ、しばらく置き、水を流すと汚れがおちているのがわかります。酸性水溶液に、汚れと同じ成分のものを入れてみます。泡を出して溶けていきます。酸性水溶液の溶かす力を利用して汚れを落としているのです。アルカリ性の洗剤はどのように汚れを落としているのでしょうか。洗濯用石けんで調べてみます。石けん液につけた布を顕微鏡で見てみると、繊維についた油汚れが浮き上がってきます。この汚れを浮かび上がらせるしくみに、アルカリ性の力が使われています。石けんには、油からできた油につきやすい部分と、アルカリ性水溶液からできた水につきやすい部分があります。油につきやすい部分が油汚れを取り囲み、水につきやすい部分が、水と結びつこうとする力で汚れが浮かび上がっていきます。洗剤は、酸性やアルカリ性の働きを利用して作られています。

よごれを落とす働き
水溶液の性質を使って汚れを落とす「洗剤」について紹介します。