ねらい

植物が地球の大気のバランスに大きな役目を果たしていることを知り、地球の植生と環境のバランスについて考える。

内容

植物が二酸化炭素を吸収することを、実験で確かめます。植木にビニル袋をかけ、息を吹き込みます。気体検知管で二酸化炭素の体積の割合を測ると、約3%です。電球の光をあてます。2時間後、二酸化炭素の量は約1%。2%ほど下がっています。こうした植物の能力に注目し、森が二酸化炭素を吸収する力を測っている施設が富士山のふもとにあります。測定を1年続けた結果、周辺の森では、1ヘクタールあたり、約14トンの二酸化炭素を吸収していることがわかりました。動物や人間が呼吸をすることによって二酸化炭素が生まれます。植物は二酸化炭素と光と水などを使って、栄養と酸素を作ります。その酸素を使って、動物や人間が呼吸をします。動物と植物によって、二酸化炭素のバランスがとれているのです。しかし、工場などが増えた今、人間が出す二酸化炭素の量は1年間で70億トンを超え、半分近くが吸収しきれず、大気に残っているのです。

二酸化炭素を減らす植物の働き
植物には二酸化炭素を吸収して酸素を増やす働きがあることを実験します。