ねらい

問題解決をする際に働かせる「理科の見方・考え方」。今回は「実態的」な見方。身近なものを例に働かせて、それまで気づかなかったことに気づく場面を通して、理科の見方の働かせ方を意識する。

内容

新たな世界が見えてくる「理科の見方・考え方」。今回は、「実体」。つまり見えないけれど、あると捉える見方。186g、164mlの食塩水。よくみると食塩が溶け残っている。混ぜると、186gのまま。体積は、162mlに減った。混ぜると体積が減るのは、なぜ?ここで、実体的に捉えてみる。たとえば、水と食塩が粒としてあると考える。箱に入れて混ぜると、体積はほとんど同じ。今度は、粒の大きさを変えてみる。比べると?もしかして、水の粒の隙間に食塩の粒が入ることで体積が減る?予想が生まれた。次は、花粉症を例に実体という見方を働かせてみる。春の街と夏の街。空気はどちらも同じようなのに、どうして春だけ花粉症の人が多いのだろう?ここで、空気中に花粉が見えないけれどある、と実体的に捉えてみる。すると、春は多い?夏は少ない?予想が生まれた。見えないけれどあると実体的に捉えると、それまで気がつかなかったことに気がつく。

理科の見方・考え方「実体的」
理科の見方・考え方「実体的」。水の中に溶けた食塩や、街で飛んでいる花粉を「実体的」に捉える見方を紹介。「実体的」に捉える見方ってどんな見方?
関連キーワード:
理科見方考え方実体的実体