食塩とでんぷんを混ぜたものを、水に入れてよく混ぜます。ここからでんぷんを取り出すにはどうしたらいいでしょう？水に溶けない物質を取り出すには「ろ紙」を使います。「ろ紙」を水で濡らして「ろうと」に密着させ、食塩とでんぷんが混ざった水をゆっくり入れていきます。「ろうと」の下からは透明な液体が出てきました。「ろ紙」の表面には・・・、白い粉がこし取られていきます。これは「ろ紙」の電子顕微鏡写真です。ごく小さな穴があいています。水や食塩は、この穴よりも小さいので、通り抜けます。しかし、でんぷんは穴より大きいため、「ろ紙」を通り抜けることができず、残ったのです。でんぷんは上に残り、食塩水は下にたまります。このように「ろ紙」を使うと、水に溶けない物質を取り出すことができるのです。