ねらい

流れる電子を杭の立った斜面を転がるガラス玉に置き換えて考え、金属線には電気抵抗があることを見いだす。

内容

ニクロム線を巻いた2本の電熱線。長さは同じですが、太さが違います。10ボルトの電圧をかけると、細い電熱線では0.2アンペア、太い電熱線では2.3アンペア。細い方が電子が流れにくいからと考えることができます。流れる電子を傾けた台を転がるガラス玉に置き換えて考えてみます。斜面に立てた杭が電熱線のかわり。ガラス玉を流すと、杭に当たるので流れにくくなります。この杭のように電熱線は電流の流れを邪魔しているのです。では杭の間隔は同じで、斜面の幅を狭くし、同じ数のガラス玉を流すと…。ガラス玉はさらに流れにくくなりました。幅が狭い斜面は細い電熱線、広い斜面は太い電熱線にあたります。回路を流れる電子は電熱線があると流れにくくなります。太い電熱線に比べて、細い電熱線の方が電子が流れにくいため、流れる電子の量が減り、電流の値が小さくなったのです。このような電流の流れにくさを「抵抗」と言います。

抵抗とは?
モデル実験によって、電流が流れるときの抵抗について説明します。