ねらい

酸化銀から銀を取り出す方法を見て、酸化や還元が酸素の関係する反応であることを理解する。

内容

これは銀。薬さじでこすると輝き始めます。しかし、純粋な銀は、自然の中にはあまり存在しません。この黒い物質は、銀が含まれた酸化銀。酸化銀はいくらこすっても輝きません。酸化銀から銀を取り出すにはどうしたらいいのでしょう?試験管に酸化銀を入れ、熱します。黒い物質が、徐々に白くなってきました。火をつけた線香を試験管の中に入れると…、入れる前と比べて明るく燃えます。酸素が発生しているのです。全て白っぽくなりました。こすってみると…、輝き出しました。銀です。酸化銀を熱すると、銀と酸素に分解できました。その仕組みを見てみましょう。銀と酸素が結びついた酸化銀。銀は酸素との結びつきが弱いので、熱するだけで酸素が離れるのです。このように酸化物から酸素が離れる化学変化を「還元」といいます。銀は、加熱するだけで取り出せるので、早くから利用することができたのです。(※中学校では酸化銀の還元を「分解」といいます)

銀はどう取り出す?
酸化銀から銀を取り出す方法、その仕組みを説明します。
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