ねらい

たたら製鉄の仕組みを見て、物質によって酸素との結びつきには違いがあることに興味・関心をもつ。

内容

これは、およそ3200年前の鉄で出来たやりの先。鉄はどうやって作られるのでしょう?日本では昔から「たたら」という技術で鉄を作ってきました。鉄はたくさんの酸化鉄を含んだ砂鉄から取り出します。このとき、大量の木炭も使います。この2つを交互に積み重ね、たたらの中に空気を送りこみながら3日間加熱し続けます。そして出来るのが鉄です。その仕組みを見てみましょう!木炭と空気中の酸素からできた一酸化炭素。それが、酸化鉄から酸素を奪い、二酸化炭素になります。こうして酸化鉄から酸素が離れ、鉄になります。酸化鉄は、酸素との結びつきが強いため、鉄を取り出すには火力を操る技術と大量の炭素が必要です。このため、鉄の利用は銅よりも遅くなったのです。

鉄はどう取り出す?
酸化鉄を多く含んだ砂鉄から鉄を取り出す方法、たたら製鉄の仕組みを説明します。