ねらい

空中で静止するヘリコプターや等速で落下する雨粒を例に、力がつり合っているときの運動のようすを知る。

内容

ヘリコプターは、空中で止まっていることができます。どんな力が働いているのでしょう?プロペラの回転による上向きの力、そして下向きの重力、この2つがつり合っているのです。雨の落ちる速さにも、2つの力が関係しています。雨粒は重力によって落ちはじめ、どんどん速さを増していきます。しかし、ある程度の速さになると、一定の速さになります。実は落下する雨粒には、重力の他に、空気の抵抗によって上向きの力が働きます。落下速度が速くなるほど空気の抵抗は大きくなり、ついには重力と上向きの力がつり合います。このため、雨の落下速度は一定になり、それ以上速くならないのです。働いている力がつり合っている場合、物体は止まったまま動かなかったり、等速直線運動をしたりするのです。

力がつり合っていると運動は?
2つの力がつり合っているときの運動について説明します。
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運動向き速さ変化