ねらい

物質が水に溶けてイオンができることが、水溶液の酸性、アルカリ性と関係していることに気づく。

内容

酸性とアルカリ性の水溶液があるのには原子の中の電子が関係しています。例えば水素原子の場合、プラスの電気を持った陽子、マイナスの電気を持った電子、それぞれ一つずつからできています。原子全体として持っている電気はプラスマイナスゼロです。これが酸性、アルカリ性とどう関係するのでしょう。酸性の塩酸の場合。水素原子は電子を失いやすい性質を持っています。電子を失うとプラスの電気を持ちます。プラスの電気を持った水素原子を「水素イオン」と言います。塩素原子はマイナスの電気を持ちやすく、「塩化物イオン」となります。アルカリ性の水酸化ナトリウム水溶液の場合。電子を失いやすい性質を持ったナトリウム原子は、プラスの電気をもった「ナトリウムイオン」となり、残りの部分はマイナスの電気を持った「水酸化物イオン」になります。このように物質が水に溶けてイオンができることが、水溶液の酸性、アルカリ性と関係しているのです。

どうして酸性・アルカリ性がある?
水溶液の酸性・アルカリ性に、物質が水に溶けてイオンになることが関係していることを説明します。