ねらい

中和反応の実験を行い、酸とアルカリを混ぜると水と塩が生成することを知る。

内容

塩酸にマグネシウムリボンを入れると、水素が発生し、マグネシウムが溶けていきます。そこに水酸化ナトリウム水溶液を加えると、水素の発生が少なくなり、やがてマグネシウムは溶けなくなります。水素イオンと水酸化物イオンが結びついて、水分子になり、酸性とアルカリ性の性質を打ち消し合うのです。「中和」と言います。指示薬のBTB溶液を使って、完全に中和するまでの変化を見てみましょう。塩酸は水酸化ナトリウム水溶液を加えていくと、中性になりました。中には、塩化物イオンとナトリウムイオンが残っているはず。水を蒸発させると…。結晶が出てきました。立方体の形をした塩化ナトリウム、食塩です。このようにアルカリの陽イオンと酸の陰イオンから出来る物質を「塩」と呼びます。同じように酸性の硫酸とアルカリ性の水酸化バリウム水溶液を混ぜると…、硫酸バリウムという水に溶けない塩ができます。中和させると塩が出来るのです。

酸とアルカリを混ぜると?
中和と塩について説明します。