ねらい

雲仙普賢岳、桜島、伊豆大島火山を比べて、マグマの粘性の違いによって火山の形が違うことに気づく。

内容

粘り気が弱い溶岩はどのような形の火山を作るのでしょう?噴出した溶岩は、薄く広範囲に流れ出してから、冷えて固まります。さらに噴火がおこると、その上に新しい溶岩が積み重なります。こうして粘り気の弱い溶岩は、傾斜が比較的緩やかで裾が広がった形の火山を作ります。一方、粘り気が強い溶岩はどのような形の火山を作るのでしょう?噴出した溶岩は広範囲には広がらず、火口の近くに盛り上がったような形の火山を作ります。雲仙普賢岳は、このようにしてできた火山です。こちらは鹿児島県にある桜島。今でも噴火を繰り返している活火山です。噴火の度に火山灰が降り注ぎ、街を暗く包んでしまうこともあります。この桜島の溶岩の粘り気は、伊豆大島火山と雲仙普賢岳の間ぐらい。そのため火山は円錐のような形になります。溶岩の粘り気の違いで、火山の形が違ってくるのです。

噴火の様子が違うのは?
溶岩の粘性の違いによって火山の形が違うことを説明します。
関連キーワード:
火山噴火溶岩粘性粘り気