ねらい

唾液や胃液のはたらきを調べる実験をして、食べた物は消化管の中を移動しながら、消化液によって分解され、吸収されやすい物質に変化することを知る。

内容

食べ物の主な成分は、ご飯などに含まれるでんぷん、肉や魚などに含まれるタンパク質などに分けられます。どう分解されるのでしょう。でんぷんは唾液などによって分解されます。ご飯と水をよく混ぜ合わせたものを2つ用意し、片方にだけ唾液を入れます。これにヨウ素液を入れると、唾液が入っていないものは紫色に変化。でんぷんがあることが分かります。唾液を入れたものは変化しません。唾液の中の消化酵素・アミラーゼの働きで、でんぷんが分解されたためです。タンパク質は、胃液に含まれるペプシンなどの消化酵素によってアミノ酸に分解されます。胃液と同じ成分の液体に鶏肉を入れ、これを胃の中と同じ温度にし、胃の動きも再現しました。3時間後、肉の表面が溶けてきました。6時間後、半分ほどが溶けてしまいました。食べた物は消化管の中を移動しながら、消化液によって分解され、吸収されやすい物質に変化、その多くは小腸の壁から吸収されるのです。

消化液のはたらきは?
消化液(唾液、胃液)のはたらきについて説明します。
関連キーワード:
動物からだつくり働き