ねらい

エンドウを材料にしたメンデルの研究を見て、遺伝の規則性について興味・関心をもつ。

内容

遺伝の仕組みを最初に明らかにしたのはメンデル。19世紀の中頃、エンドウを材料として遺伝を研究しました。種子の形など、7組の形質の伝わり方を実験で調べたのです。その実験の一つが、丸い種子を持つ「純系」とシワの種子を持つ「純系」を受粉させて掛け合わせるというもの。「純系」とは、親、子、孫と代を重ねても、注目した形質が親と同じになることをいいます。丸い種子とシワの種子の純系を受粉させると、子はすべて丸い種子になりました。メンデルはこのような実験によって、遺伝の規則性を見つけ、研究成果を発表しました。しかし当時は理解されませんでした。メンデルの研究が評価されるようになったのは、彼の死後、同様の発見がされてからのことです。メンデルが考えた「親から子に形質を伝えるもの」。それは今では一つ一つの細胞の中にあることが分かっており、「遺伝子」と呼ばれています。

遺伝の法則の発見
遺伝の規則性を見つけたメンデルの研究について紹介します。