ねらい

ミヤコグサの茎の色が世代でどうあらわれるかを見て、優性の法則を知り、同じ形質を持つ親から生まれた子であっても、親と形質が違う場合があることに気づく。

内容

ミヤコグサの茎の色は遺伝で伝わる形質の一つです。茎を紫にする遺伝子をA、緑にする遺伝子をbとすると、紫の茎の純系の親はAA、緑の茎の純系の親はbbという遺伝子を持つことになります。これが減数分裂によって分かれ、受粉により子は両親から遺伝子の一方ずつを受け継ぎます。40日後、茎の色を見ると、全て紫色。このとき子が親のいずれか一方と同じ形質を現すことを「優性の法則」、子に現れる形質を「優性形質」、子に現れない形質を「劣性形質」と言います。この子同士を受粉させ、出来た孫の代の種子を育てると、茎の色は、紫、紫、紫、緑もありました。紫と緑はおよそ3対1。子の遺伝子は親からもらったAとb。これが減数分裂によって分かれ、受粉により、それぞれの遺伝子を受け継ぎます。一つでも遺伝子Aがあれば紫の茎、両方ともbの場合だけ緑の茎になります。同じ形質を持つ親から生まれた子であっても、親と形質が違う場合があるのです

遺伝の規則性
ミヤコグサを例にして、遺伝の規則性を説明します。