ねらい

ヒトDNAの配列解明や遺伝子に関わる最新の研究を見て、遺伝子を研究することで、多くの問題が解決できるのではないかと期待されていることを知る。

内容

2004年、ヒトのDNAの配列がすべて解明されました。現在では、どの部分にどんな遺伝子があるのかも分かってきています。これはヒトの15番目と19番目の染色体にある遺伝子の配列を表したもの。ここに、瞳の色の決定にかかわる遺伝子が組み込まれています。さらに、病気にかかわる遺伝子の存在も分かってきました。京都大学の山中教授などが作りだしたiPS細胞も、遺伝子の研究から生まれたものです。iPS細胞は人の皮膚などの細胞に4つの遺伝子を導入することで作られます。体のどんな細胞にもなるという特徴を持っています。例えば、iPS細胞から作られた神経細胞を、脊髄が傷ついて歩けなくなったマウスに移植するという実験では、マウスは再び歩けるようになりました。遺伝子を研究することで、医療分野に限らず、多くの問題が解決できるのではないかと期待されているのです。

遺伝子に関わる研究は?
ヒトDNAの配列解明や遺伝子に関わる最新の研究について紹介します。